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8年間で20万台以上が売れた先代のDS7

量産モデルの新世代がお披露目される場では、一般的に、前世代は軽く触れられる程度で終わる。だがDS No7 E-テンスの発表会場では、先代にまつわる感動的な映像が投影された。エマニュエル・マクロン大統領の、公用車へ選ばれたことにも触れながら。

【画像】好奇心くすぐられる新世代 DS No7 E-テンス サイズの近い電動クロスオーバーたち 全140枚

先代のDS7は、再出発を果たしたブランドにとって、確かな結果を残したクロスオーバーだった。8年間に20万台以上がラインオフしており、DSの販売数の約50%を占めていた。偉業を振り返りたい気持ちはわかる。


DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

その重要な後継となるのが、最新のNo7。ステランティス・グループのSTLAミディアム・プラットフォームを基礎骨格に、ハイブリッド版とバッテリーEV版の2種類が展開される。プジョー3008や5008と、技術的には関係が近い。

英国価格は、3万8290ポンド(約804万円)から。DS7から上昇したが、僅かな差だ。

3種類のEV版E-テンスにハイブリッドも

No7は、基本的に前輪駆動。バッテリーEVのE-テンスでは、2基目のモーターが後輪を担う、四輪駆動も設定される。

今回試乗したのは、EV版のNo7 E-テンスで、グレードは前輪駆動では230hpと245hpの2種類。四輪駆動は350hpとなる。


DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

駆動用バッテリーは、230hpには73.7kWhの容量が組み合わされ、航続距離は542kmとのこと。245hpと350hpでは、97.2kWhへ増量。航続距離は前者で740km、後者では679kmがうたわれる。

ハイブリッドは、1.2L 3気筒ターボガソリンと、6速デュアルクラッチATへ内蔵される28psのモーターという組み合わせ。市街地なら、約半分の距離を電気だけで走れるとか。プラグイン・ハイブリッドは、設定にない。

No8と雰囲気が近いスタイリング

スタイリングは端正で、2020年に発表されたコンセプトカー、DSエアロ・スポーツ・ラウンジの流れを汲む。先代のDS7から大きく印象を変え、No8と雰囲気は近い。ステランティス・グループが擁する、他のモデルとの差別化もしっかり叶えている。

ルーフラインは優雅に伸び、フロントマスクは、縦長のLEDデイライトで近未来的な表情。縦と横に灯るテールライトも、同じテーマにある。空気抵抗を示すCd値は0.26と小さく、優秀な空力が電費に貢献する。ドアハンドルは、少し握りにくく感じた。


DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

デザイン部門を率いるティエリー・メトロズ氏は、テランティス・グループの中でも、DSは特に効率を優先すべきだと語っている。それが具現化されたといって良い。2026年の秋には、DS3の後継モデルも控えているが、同じ哲学が展開されるはず。

落ち着いた雰囲気にXスポークのステアリング

インテリアで印象に残るのが、X状のスポークが支えるステアリングホイール。自然に3時と9時の付近で握れ、親指をかけられ、扱いやすいことに気付く。

デザインは、これまでのような奇抜さが抑えられ、落ち着いた雰囲気。特徴が薄くなったともいえるが。タッチモニターは、ダッシュボードのくびれた位置へ自然に収まる。運転席からも助手席からも、触れやすいよう配慮されたという。


DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

内装の資材は、概ね高級感を伴うもの。パープル・ナッパレザーや、ネイビー・アルカンターラなど、フランス的なコーディネートも用意されている。数は少ないが、物理スイッチのデザインにも工夫が凝らされている。

先代からホイールベースは伸びているが、車内空間はさほど変わらない。荷室の容量は、前輪駆動で560L。四輪駆動では515Lとのこと。後席を倒せば、それぞれ1570Lと1525Lへ拡大できる。ちなみに先代のDS7は、555L/1752Lだった。

肝心の走りの印象とスペックは、DS No7 E-テンス(2)にて。