停電・断水時に使える「災害用トイレのつくり方」。在宅避難時の水の備え方も:地震・被災時対策記事
地震が続くなか、避難生活や在宅避難、停電・断水時などに役立つ情報をあらためて紹介します。少しでも今後の備えや日々の安心につながれば幸いです。
じつは避難所に定員があり、必ず入れる保証はないとご存じでしょうか? そこで考えておきたいのが「在宅避難」。ここでは国際災害レスキューナースの辻直美さんに、在宅避難で欠かせない水のストック量や、断水時に役立つ災害用トイレのつくり方を教えてもらいました。
※ 記事の初出は2025年5月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

大震災では物流が動くまで数週間かかることも!?
「被災したら避難所へ行くもの」と考えている人は多いかもしれません。しかし、辻さんは「在宅避難という選択肢も考えておくべき」と言います。
「避難所には定員があり、必ず入れるとは限りません。感染症やプライバシーのことを考えると在宅避難がいいケースもあります」(辻直美さん、以下同)
ただ、そのためには生存に不可欠な水や避けられない生理現象・排泄への備え、食料など、さまざまな備えが必要です。
「国は最低3日〜1週間、家族分の備蓄が望ましいとしています。しかし、過去の事例を見ていると、大災害が起きた場合、インフラや物流は数週間では復旧しません。そのため、私は1か月乗りきれるよう備えています」
その量を聞くと、「多い…」と思う人もいるでしょう。
「家にストックしておく場所がないという声もよく聞きます。でも、家全体を備蓄庫として考えるとスペースはあるものです。また、多くは日々の生活で使うものと兼ねるので思っているほど多くはないものですよ」
1人あたり1日3L必要。10日分は備えておきたい
水は大人1人あたり1日3Lを想定して備蓄を。3Lのうち、1Lは生活用水。体や食器などを洗う用。2Lは飲料用水。飲んだり料理に使うためのもの。
「給水車は10日ほどで来ることが多いのですが、不安な人は2週間分用意しておくと安心です」
辻さんは500mL、1L、2Lとサイズを変えて用意し、家の各所に分散収納。
「命をつなぐ水。どこで被災しても取り出せることが大切です」
●長期保存水より普通の水をローリングストック
長期保存できる災害用保存水ではなく、一般的に売られているミネラルウォーターでOK!
「ローリングストックすれば期限を気にする必要がないし、防災への意識が続きます」
断水時にも使える災害用トイレの準備
被災時に困ることのひとつがトイレ。停電や断水になってトイレが使えなくなることを想定して、災害用トイレを用意しておきましょう。
「家族全員1か月分を想定して。ものによっては凝固時間が短く、長期の避難生活で元に戻ってしまうものあるので注意が必要です」
格安で快適な災害用トイレのつくり方

使用するもの
・ゴミ袋(45L) 2枚
・ペットシーツ(レギュラーサイズ) 1枚
・ちぎった新聞紙(1枚程度)

(1) 便座を上げて、ゴミ袋を二重にして便器にかぶせる。
※ 使用後は下のゴミ袋はつけたまま、上のゴミ袋のみ交換。

(2) ペットシーツの吸水面が外側になるよう二つ折りにする。ペットシーツは200枚入りで2000円前後で購入可能なものも。

(3) ペットシーツの中央に小さなくぼみをつくって便器に設置すると、排泄物をしっかりキャッチしてくれる。

(4) (3)の上にちぎった新聞紙をひとつかみ入れる。吸水と消臭のダブル効果に加え、排泄物の目隠し用にもなる。

(5) 便座を下ろせば完成。いつもどおり便座に座り、用をたすことができる。安いペットシーツを使えば100円前後で作成可能。
●用をたしたら…

上のゴミ袋だけを外して口を結ぶ。ビニールの余った部分をひっくり返して縛れば二重に。

