パレデス(右から2人目)がガビ(左端)に襲いかかる。対象者の中で最も厳しい処分が下されるか。(C)REUTERS/AFLO

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 現地7月29日、FIFA(国際サッカー連盟)の公式サイトが規律委員会による声明を発表。北中米ワールドカップにおいて発生した事案に関して、アルゼンチン・サッカー協会とアルゼンチン代表の選手らに講じた措置を明かした。

 FIFA規律委員会は「2026 FIFAワールドカップにおけるアルゼンチン代表の複数の試合に関連し、差別的なチャントやジェスチャー、キックオフの遅延、試合および警備上の手順への不遵守、チームおよび観客による不適切なメッセージの掲示、観客による物の投げ込みがあったことを受け、アルゼンチン・サッカー協会に対する懲戒手続きを開始した」と記載した。

 アルゼンチン代表はワールドカップ準決勝でイングランド代表と対戦し、2-1の劇的な逆転勝利を収めた。非難の的となったのは、試合後にアルゼンチン代表の複数の選手がとった軽率な行動だ。

 クリスティアン・ロメロ、リサンドロ・マルティネス、ジオバニ・ロ・チェルソの3人が「マルビナス諸島(英国ではフォークランド諸島)はアルゼンチンのものだ」と書かれた横断幕を手に勝利を祝福した。サポーターが作成したものを持ち込んだと見られる。さらに試合後のインタビューでレアンドロ・パレデスも「フォークランド諸島はこれからも永遠にアルゼンチンのものだ」と発言。国際的な問題へと発展し、あからさまな政治的メッセージの発信に批判が殺到した。
 
 規律委員会は「対象となるのは、FIFA規律規定の第13条第2項c号(スポーツイベントをスポーツとは無関係な示威行為に利用すること)、第14条第5項(チームの不正行為)、第15条(差別および人種差別的侮辱)、第17条(試合における秩序と安全)に違反した可能性である」と説明した。あくまで協会に対する処分であり、選手個人への責任については触れていない。

 さらに、決勝のスペイン戦後に起きた暴行事件についても言及した。「報告書に記された勧告を受け、FIFA規律委員会は、FIFA規律規定第14条第1項i号(暴行)に違反した可能性があるとして、アルゼンチン代表のナウエル・モリーナに2件(1件は既遂、1件は未遂)、レアンドロ・パレデスに3件、アルゼンチン代表スタッフのロベルト・アジャラに1件の懲戒手続きを開始した」と伝え、「また、FIFA規律規定第14条第1項b号(反スポーツ的行為)に違反した可能性があるとして、アルゼンチン代表のナウエル・モリーナに1件、チアゴ・アルマダに1件、スペイン代表のパブロ・マルティン・パエス・ガビラ(ガビ)に1件の懲戒手続きも開始された」と続けている。