スポニチ

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 俳優・堺雅人(52)主演のTBS系日曜劇場VIVANT」第2シーズン(日曜後9・00)の初回となる第11話が、26日に放送され、平均世帯視聴率は18・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。近年、ドラマで20%近い数字を獲得することが難しい中で、驚異ともいえる数字をマーク。今年のドラマ視聴率トップであり、2020年以降放送のドラマ初回視聴率では、22・0%を記録した同局「半沢直樹」第2シリーズに次ぐ高数字となった。その背景には、複数の要因が重なっている。

 最大の理由は“伏線”を多く残し「続きが見たい」という強い視聴動機を呼び起こしたことにある。前作は最終回まで数多くの伏線を残しており、最終話でも“次の指令”の合図となる赤いまんじゅうが置かれているという、続編への含みを持たせるシーンで幕を閉じていた。「別班」のその後や乃木憂助(堺)の運命など、視聴者が3年間待ち続けた物語という点が、初回から高いリアルタイム視聴につながったといえる。

 もう一つは、作品そのものが「イベント化」している点だ。近年は配信サービスの普及で「後から見る」という視聴スタイルが一般的になった。一方、「VIVANT」は放送中にSNSで考察が飛び交い、ネタバレを避けるためにもリアルタイム視聴する価値が高いドラマとなっている。「今見なければいけない」という空気が、視聴率を押し上げた。

 さらに、制作陣への信頼も大きい。令和のドラマトップの視聴率を記録した「半沢直樹」を手掛けた福澤克雄氏が手掛けたオリジナルストーリーという点が唯一無二であり、さらに大規模海外ロケによる映画並みの映像美や壮大なスケールも評価された。主演の堺雅人をはじめ阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李ら主要キャストが続投し、「期待を裏切らない」という安心感が視聴者に浸透していた。

 次に、テレビ局による徹底したプロモーションも奏功した。放送前から特番やSNS、各種コラボ企画を展開し、前作の再放送や配信も積極的に実施。新規視聴者を取り込みながら、既存ファンの熱量を維持した。放送前から、単なる番宣ではなく「社会現象の再来」という期待感を曲全体をあげて生み出していた。

 加えて、近年の連続ドラマでは珍しい「オリジナル脚本」であることも強みだ。原作が存在しないため、結末を誰も知らないという点が魅力。毎週「何が起きるか分からない」という緊張感が考察文化を生み、SNSでの拡散を加速させている。

 動画配信が主流となり、テレビ離れが進む時代でも、「VIVANT」は「リアルタイムで見る」価値のあるコンテンツであり続けている。18・8%という視聴率は、これらの要因が合わさった数字と言えそうだ。