米アカデミー賞も虜!日本一の和牛、宮崎牛の美味しさの秘密とは
あのアカデミー賞のアフターパーティーで、2018年から日本のとある牛肉が大人気のメニューとして提供されていることをご存知でしょうか。美食家揃いのセレブリティたちをうならせているその牛肉は、宮崎牛。そのおいしさの裏側を教えてもらいに、生産の現場へお邪魔してきました。
「和牛のオリンピック」4連覇、史上初の快挙を支える宮崎牛の厳しい条件
宮崎牛は、5年に一度開催され「和牛のオリンピック」と呼ばれる品評会「全国和牛能力共進会」で、2022年の前回大会まで4大会連続で内閣総理大臣賞を受賞した和牛。内閣総理大臣賞は、肉の量や質に加えて脂肪の質なども総合的に評価する「肉牛の部」の最高賞で、4回連続は史上初。文字通りの日本一を20年維持していることになります。
より良き宮崎牛づくり対策協議会によると、そもそも宮崎牛として流通するには「宮崎県内で生産肥育された黒毛和種」であるだけでなく、「日本食肉格付協会による格付において肉質等級が4等級以上」かつ「県内種雄牛、もしくは家畜改良のため指定された種雄牛を一代祖」とする牛であることが条件だそう。

高い評価を受ける宮崎牛
「肉質等級」というのは霜降りや肉の締まり具合、きめ細やかさ、肉や脂の色などによって牛肉の品質を1から5までで判定する基準で、牛肉でよく目にする「A5」「A4」の数字の部分がそれ(ちなみに、アルファベットの方は枝肉から取れる肉の割合でAからCまで3段階とのこと)。そして「種雄牛〜」の部分は、要するに肉牛生産の観点で極めて優れた牛が父親(一代祖)であるということです。
そして、このように厳しい条件をクリアした牛肉だけが名乗ることを許される「宮崎牛」は、地域の高品質な食品や酒だけが認められる地理的表示(GI)マークも取得。ちなみに、宮崎県は和牛の飼養頭数で北海道、鹿児島県に続く全国第3位の規模を誇る名産地にもなっています。
清潔な牛舎で3年近く丁寧に、串間市「谷口畜産」の流儀
今回、縁あってお話をお聞きしたのは、宮崎県の南端に位置する串間市で宮崎牛を育てる谷口畜産の谷口兼光さん。肉用牛農家には母牛を育て子牛を生ませる繁殖農家と、その子牛を購入して肉牛へと太らせ育てていく肥育農家がありますが、谷口畜産は繁殖から肥育までを一貫して手がけ、丁寧な飼育によって高品質な宮崎牛を生み出しています。

谷口さん
最高の雄と雌を掛け合わせ、最高の子牛の繁殖をする。言葉にすると簡単なように聞こえますが、その選別眼は長年の経験の賜物です。また、与える餌も繁殖用は主に草を、肥育用は大豆などタンパク質を中心とするなど様々な工夫をされているとのこと。実際に施設内も見せていただきましたが、牛舎も清潔に整えられて、牛たちも美しく生き生きしていました。
谷口畜産では牛たちを3年近くかけて丁寧に育て上げます。環境、餌、肥育期間、それらの成果が高い品質の和牛を生み出す秘訣なのでしょう。
最後に、宮崎牛を食べてみたいと思った時は、より良き宮崎牛づくり対策協議会の公式ウェブサイトが便利。県内外のレストランや食肉販売店をリストとして掲載してくれています。また、谷口さんにもおすすめをお聞きしたところ以下の店舗を紹介してくださいました。近くにお店がない場合でも、宮崎県産の牛と豚を専門に扱うミヤチクがオンラインショップを運営しています。機会があれば食べてみては?
【宮崎県】
鉄板焼ステーキ 一ッ葉ミヤチク(リンク)
宮崎県宮崎市新別府町前浜1401-255
TEL:0985-28-2914
焼肉 みひろ牟田町店(リンク)
宮崎県都城市牟田町18-3
TEL:0986-25-0129
※他に広原町店(TEL:0986-26-4129)もあり
夾竹園 大塚本店 大塚本店 (リンク)
宮崎市大塚町水流5131番地
TEL:0985-54-1234
※他に数店舗あり
【番外編・東京都】
SANKYU本店 (リンク)
東京都世田谷区池尻3-30-4 池尻三宿ビル 1F
TEL:03-5432-9667
※谷口さんの三男が経営するお店!9人兄弟の3番目なので「SANKYU」だそう! 居酒屋スタイルでいろいろな料理が楽しめるそうです

