貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州にある荔波酷玩森林国際探検公園の断崖火鍋レストラン。 (貴陽=新華社配信)

 【新華社貴陽7月22日】中国貴州省で、ライトアップされた鍾乳石などを眺めるのが中心だった鍾乳洞観光に、洞窟探検や沢登り、飲食、宿泊などの体験を組み合わせる動きが広がっている。地下河川の上に設けられたレストランや洞窟内のキャンプ場など、多彩な「洞窟+(プラス)」の楽しみ方が人気を集めており、中国のSNS(交流サイト)では貴州省の洞窟探検に関する話題の閲覧数が1億回を突破した。

 今年の労働節(メーデー)5連休(5月1〜5日)には、「アジア最長の洞窟」を擁する遵義市の双河洞鍾乳洞景区に、前年同期比33%増となる延べ6万人が来場した。同景区を中核とする十二背後観光区では、沢登りや洞窟内のトレッキング、断崖カフェ、洞窟キャンプ場などを展開している。

貴州省修文県にある洞窟カフェ「山由XIU」の水上レストラン。(貴陽=新華社配信)

 景区内の銀河洞を奥へ進むと、自然に形成されたハート形の池「翡翠之心」が姿を現す。洞窟入り口付近のなだらかな場所ではスタンドアップパドルボード(SUP)も楽しめる。洞窟キャンプ場では、広々とした空間に約100張のテントが並び、鍾乳洞の静けさと涼気に包まれながら一夜を過ごせる。

 貴陽市修文県にある洞窟カフェ「山由XIU」は昨年夏に開業し、繁忙期には1日600杯を超えるコーヒーを販売している。今年は山の裏側にロッククライミングの一種であるビアフェラータのルートを設けた。渓谷から岩壁沿いを約1時間半進み、地下河川の上に設けられた鍾乳洞内の水上レストランに到着する新たなプログラムで、レストランでは足元を流れる川のせせらぎを聞きながら、貴州名物の「酸湯牛肉」などを味わえる。

貴州省遵義市綏陽県の十二背後観光区にある銀河洞内の池「翡翠之心」。(貴陽=新華社配信)

 よりスリルを求める観光客には、黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州荔波県の荔波酷玩森林国際探検公園が人気だ。原生林の地下に広がる鍾乳洞群を活用したレベル別の洞窟探検プログラムに加え、原生林を見下ろす断崖カフェや断崖火鍋なども用意し、多様なニーズに応えている。同公園は2023年に本格営業を始め、1日当たりの来場者数は3年前の50〜60人から、繁忙期には700人を超えるまでに増えた。

 十二背後観光区ブランド運営センターの何明亮(か・めいりょう)総監によると、双河洞は従来型の観光スポットから、洞窟探検や沢登り、研究学習、宿泊など多様な業態を備えた「総合型アドベンチャーパーク」へと段階的に姿を変えている。昨年、宣伝の重点を旅行会社からSNSに移したところ、個人客の割合が20%から80%に上昇した。24年の夏休み期間には1日平均2千人だった来場者数が、現在では夏休みの週末に1日平均6千人を超えている。(記者/周芷若、汪軍)