看板キャスターのジェニース・フェルナンデス(Instagramより)

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 小麦色の肌に真紅のビキニ。南太平洋フィジーの青い海を背景にほほ笑む美女は、モデルでもインフルエンサーでもない。米フロリダ州マイアミの地元テレビ局「WPLG Local10」で看板アンカーを務めるジェニース・フェルナンデスだ。

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 この知的でホットな女性が、いま"ある騒動"に巻き込まれているのだ。

 ダークブラウンのロングヘアに健康的なスタイルが目を引くフェルナンデスは、6度のエミー賞受賞歴を誇る実力派で、ニュース番組では落ち着いたワンピースやジャケット姿が定番。一方、私生活では旅行先で撮影したリゾートドレス姿やビキニ姿をたびたびインスタグラムで公開している。

 2026年2月、自身のインスタグラムにフィジー旅行のショットを投稿。南太平洋の人気スポット「クラウド9」で撮影した真っ赤なビキニ姿や、バーカウンターにもたれる姿、友人らとショットグラスを掲げる写真などを公開し、「クラウド9にいる気分がどんなものか、今知った」とつづった。

 当時は、旅行好きのアナウンサーによる数あるバカンス投稿の一つに過ぎなかった。ところが数か月後、その投稿が思わぬ形で脚光を浴びる。

 海外ジャーナリストが続ける。

「今月に入り、WPLGのニュース担当副社長が社員に送っていた社内通達を業界メディア『FTVLive』が報道。『あまりにも多くのSNSアカウントがくだらない目的で使われている』『ダンス動画もファッションショーも今日のコーディネート紹介も不要』といった苦言が並び、『我々はカーダシアン一家ではない』と、私生活を積極的に発信して人気を集める米人気セレブ一家を引き合いにした言葉も記されていました。

 これらの内容が報じられると、ネット上では、『フェルナンデスの投稿を念頭に置いた通達ではないか』と受け止める声が上がったのです」

勤務時間外でもインフルエンサーのような投稿を控えること

「ニューヨーク・ポスト」の取材に対し、同局のニュース担当副社長は「この通達は数か月前に出したもの。特定の社員を批判したものではない」と説明。

「社員が個人のSNSに休暇や日常生活の写真を投稿することまで禁じたものではない」と話し、「フロリダでは誰もがビーチで水着を着る。彼女の写真は品があり、まったく問題ない」と擁護。フェルナンデスへの処分も否定した。

 一方で、社内向けの通達では、局の公式アカウントだけでなく、「同じガイドラインは個人のSNSにも当てはまると考える」と明記。記者やキャスターには勤務時間外であっても、ニュースルームやスタジオで撮影したインフルエンサーのような投稿を控え、「信頼されるジャーナリスト」としての振る舞いを求めている。

「これからも泳いでいる写真が登場すると思います」

 今回の騒動で、水着姿ばかりが注目されているフェルナンデスだが、報道記者としての実績もかなりのものだ。

「ルイジアナ州の地方局で記者としてキャリアをスタートさせ、その後、フロリダ州のテレビ局を経て、2014年に故郷マイアミのWPLGへ移籍。現在は平日午後3時と午後10時のニュースを担当する同局の看板キャスターです。

 昨年はローマ教皇レオ14世を選出した教皇選挙「コンクラーベ」取材のためバチカンに派遣され、新教皇決定を報せる白い煙が上がる歴史的瞬間を現地から生中継しました。米空軍に同乗して9Gの重力を体験したり、米海軍特殊部隊・ネイビーシールズとのスカイダイビング取材も経験するなど、体当たり取材でも知られます」(同前)

 騒動後には、「思いがけず新しいフォロワーがたくさん増えたので、改めて自己紹介します」とインスタグラムを更新。「キューバ亡命者の娘であることを誇りに思っている」と自身のルーツを明かしたほか、「32か国、6大陸を旅してきた」と旅行好きを明かし、「海が大好きなので、これからも泳いでいる写真が登場すると思います(笑)」とユーモアも交えた。

 一方で、話題となったビキニ写真や一連の騒動について直接触れることはなく、謝罪や釈明の言葉もなかった。

「海外メディアにおけるSNSガイドラインは一般的ですが、WPLGは『カーダシアンになるな』と具体例まで示した点で異例でした。ジャーナリストとしての活動が注目を集めることは歓迎すべきですが、ファッションや私生活ばかりが話題になれば、ニュースそのものへの信頼が揺らぎかねません」(同前)

「カーダシアン一家になるな」という警告は業界内外で話題になった。ジャーナリストはSNSで何を発信し、何を発信すべきではないのか。WPLGの通達は、その線引きを改めて問いかけた。