「男に金をたかり、偽ブランド品も販売」 〈唇縫い付け事件〉逮捕されたタトゥー女(50)の素顔 「ダンサーをしていたことも」
ネットで募った身寄りのない人にすみかをあてがい、働かせては手当の上前をはねる。茨城県古河市の櫻井政恵(50)は、寄せ場の手配師のようなまねをしていた。
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手配師と違うのは相手を自身の家に住まわせていたことと、なんといっても、同居していた42歳の女性の唇を縫い合わせた疑いで捕まったことだ。
「7月6日に古河署が櫻井を傷害容疑で逮捕。まさしく前代未聞の事件です」
と、県警の幹部が言う。
「被害女性が隙を見て近所の商店に駆け込んだのが6月30日でした。当初から櫻井は否認を貫き、逮捕後も“身に覚えがありません”などと供述しています。ですが女性の唇は、口を尖らせた状態で、鼻の下から唇の下まで複数回、針で糸を通して縫い付けられていた。麻酔なしだと痛みで動いてしまうため、一人で縫うのは不可能とみています」(同)
櫻井容疑者は縫い付けにどの程度、関与したのか。“怖くて逃げられなかった”と話した被害女性とのあいだに、いかなるトラブルがあったのか。

「目下、それらを慎重に調べています。現時点でも断言できるのは、同居生活があまりに奇怪だったこと。櫻井宅に出入りしていたのは、櫻井の10代の息子2人と、被害女性を含む姉妹が2人。逮捕発表の職業は“自称アルバイト従業員”としましたが、収入源がはっきりせず“生活費の流れ”が解明できないのです」(同)
その解明に役立ちそうなのが、町の人の声である。
「寄生しては次々と」
櫻井容疑者宅は、2年前の4月に彼女の元夫が購入した一軒家。近くに住む男性が、ため息交じりに語る。
「旦那は東南アジア系の外国人でした。家を買ってしばらくは家族4人で住んでいたけど、いつのまにか旦那が出て行っちゃった。で、昨年4月ごろに姉妹が転がり込んできたんです」
実はその時期あたりまで、一軒家のそばにあるアパートを借りてもいた。そこには複数の男性が出入りしていたといい、
「家の前に車が数台止められていたこともあった。夜遅くまで声が響いていたのに何も言えませんでした。彼女が乗っているのは派手な装飾の軽ワゴンだし、腕に花柄のタトゥーも入れてるでしょ。怖いですよ」(同)
次に、タトゥー女と親しかった日本人男性の話。
「彼女は昔、ダンサーをしていましてね。10年ほど前は市内で居酒屋を切り盛りしていたんです。のちに市内の飲食店で何度か働いたものの、たいてい店の人とモメてクビ。最近は派遣が中心で、建設現場でゴミを選別する仕事や、ハウスクリーニングといった仕事を転々としていました」
続いて、櫻井容疑者を知る飲食店関係者がささやく。
「何度か結婚をしていて、付き合った男もかなりの数。金のある男に寄生しては次々と乗りかえる、この繰り返しでした。その傍らで、あちこちで飲んでは“行き場のない人を助けている”と吹聴する。ただし、裏では“旦那が買った家で何してるんだ”と後ろ指をさされていました」
無職の男にも金をたかり……
別の飲食店関係者によると、それでも言い寄る男性はいたらしいが、
「単なる金ヅルでした。彼女のお金への執着がすさまじいんです。男と飲めばおごりは当たり前で、代行料金といっては5000円や1万円をせびる。で、結局、代行で帰らない。SNSで知り合った無職の男にもたかっていましたし、居酒屋の中で勝手に偽ブランド品の服や財布を売ったりもしていた。どこから仕入れた物かは分かりませんが」
先の県警幹部が引き取る。
「家賃はかからないので、息子たちの養育費があるにせよ派遣の仕事でしのげます。厳しければ、生活保護などの公的な制度をきちんと使えばいい。なのに車に金をかけて飲み歩き、手配師よろしく貧困ビジネスまがいの搾取に手を出していたわけです」
銭ゲバ生活を目にしていた被害女性の口から、タトゥー女の別の罪が語られるかもしれない。
「週刊新潮」2026年7月23日号 掲載
