トビイロウンカ飛来数が「過去10年で最多」 山口県が注意報発令 農家は手作業で防除徹底
稲を枯らす害虫=トビイロウンカが例年より多く飛来したとして県は注意報を発令しました。
5月下旬から実施した調査では平年を大きく上回る捕獲数となり過去10年間で最多となっています。
県はおととい、県内全域に対して稲の汁を吸って枯らす被害を及ぼすトビイロウンカの注意報を発令しました。
県病害虫防除所によりますと5月下旬から今月7日にかけて行った調査では調査用のライトに集まったトビイロウンカを捕獲。
何が起きているのか?県の病害虫防除所で聞きました。
(東浦専門研究員)
「梅雨の最後の雨で中国大陸からかなりトビイロウンカが飛んできたということが調査で確認されました」
トビイロウンカにより甚大な被害が出た2020年にくらべ調査では、およそ1.5倍となる捕獲数となったことし。
しかし、状況は当時とは異なるといいます。
(東浦専門研究員)
「(2020年は)梅雨が長く続いたこともあって断続的に何度も何度も中国大陸の方から飛んできて飛来の量と回数が多かった今年については1回の飛来量としてはかなり多かったのですが梅雨が明けてしまいましたので梅雨前線とともに飛んでくるといわれるトビイロウンカが今後追加で入ってくる可能性はかなり低いというところが令和2年と大きく異なる」
また、2020年の被害を受け、トビイロウンカ予防に効果が高い薬剤が普及していて、今後の数の増加も抑えられるのではないかといいます。
米作りの現場からは、心配する声が聞かれました。
(中山ファーム 周山さん)
「お米に影響が出るのかすごい心配ですね」
山口市阿東の中山ファームでは、現在、トビイロウンカの被害はありませんが、病害虫や稲の病気の予防としてきょうから、薬剤の散布を始めました。
(中山ファーム 周山さん)
「ここにウンカの卵とかがつくので株元に薬剤がつくように低い形で散布しています」
およそ80ヘクタールで米を育てる中山ファームではドローンによる薬剤の散布も行っていますが、トビイロウンカなどが稲の根元につくため、時間がかかっても手作業で薬剤を散布しています。
(中山ファーム 周山さん)
「ウンカの状況とかをよく見ながらおいしいお米ができるように皆様にお届けできるように頑張りたいと思います」
県では今回飛来したトビイロウンカの卵が幼虫となる7月下旬からその次の世代が幼虫となる8月下旬にかけてトビイロウンカ対策に効果が高い薬剤を使うなどして防除してほしいと呼びかけています。
