元乃木坂46・白石麻衣(C)日刊ゲンダイ

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 乃木坂46の動画が「歌が下手すぎて炎上」とSNSで拡散されている。番組で披露した生歌3つが切り抜かれ、《プロとして恥ずかしい》《他のグループと比べて劣りすぎている》《放送事故レベル》といった声がSNSにあふれた。

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 そもそも乃木坂46はビジュアルやコンセプト重視のグループとして知られており、歌唱力重視のアイドルではない。それでもここまで炎上したのはなぜか。エンタメ誌のライターに聞いた。

乃木坂46は「歌がうまい」だけで残れない

「SNSの拡散でバレてしまっただけで、歌唱力問題は以前からありました。運営側もファンも容姿端麗な子を優先しており、歌やダンスのパフォーマンスは度外視。“顔面の東大”と言われる乃木坂46だからこそ、女性アイドル界のトップに立ったという見方もできます」(エンタメ誌ライター、以下同)

 かつてから秋元康プロデュースのアイドルには「成長を楽しむ」文化が根付いており、歌やダンスが未熟でも許容されてきた。

「むしろ歌がうまいだけで前に来られるほど、乃木坂46は甘くないとも言えます。外見が良かったり、お話し会の対応がうまかったり、バラエティーで爪痕を残せるメンバーこそが人気になれるということです」

 そもそも拡散された切り抜き動画はどのような状況なのか。

「1つめの動画は『乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)の一幕です。加入間もなく、歌唱に難のあるメンバーにもソロで歌う機会が与えられる番組です。2つめは6期生のみで行う『新参者 二◯二五』で新メンバーの一歩を温かく見守るライブです。どちらも成長を期待する企画のため、ファンの間で問題視されることはありませんでした」

 しかし、3つめの「CDTV ライブ! ライブ!」(TBS系)動画に関しては、懸念点があるという。

「地上波のゴールデン帯番組で歌った41stシングル表題曲で、実力が露呈してしまった。ファンの間では容姿に優れ人気もある彼女がセンターで歌うことに異論は出ていませんが、歌唱力が目立たない楽曲にする、誰かとユニゾンで歌うなどフォローの余地はあったのでは」

秋元真夏、松村沙友理らはなぜ炎上しなかった?

 なぜかつては炎上しなかったのか。

「1期生でも秋元真夏さん、松村沙友理さんなど歌唱力に難ありのメンバーはいましたが、音楽番組で目立つ配置にしなかった。白石麻衣さん、生田絵梨花さん、西野七瀬さんなど、歌唱力と人気を兼ね備えたメンバーがいたからです。現在もそういったメンバーがたくさんいれば何も問題は起こらなかった。要するに今は人材難ということでしょう」

 また、女性アイドルを取り巻く変化も一因だという。

「K-POPの台頭やハロプロ系の再評価など、実力重視のグループと比較され、相対的に乃木坂46の歌唱が問題視されるようになりました。また4期生以降のメンバーは加入後すぐにドームや紅白に立てる環境にある。ゼロから勝負するライバルグループに比べ、ボイストレーニングへの意識や熱量の差は歴然だと思います」

 ただし、歌唱力だけで乃木坂46を論じることへの異論もある。

「CD売り上げやライブ動員において、乃木坂46が女性アイドル日本一という事実は変わりません。ライブで培ったファンとの一体感や、メンバーの成長を見守る独自の醍醐味がある。その意味で、『歌が下手だからアイドル失格』という指摘が正しいとは言えない」

 その上で、こう釘を刺す。

「とはいえ、いつまでもビジュアル重視でCD売り上げと動員力を維持できるわけではないことは、運営もファンも気づいているはずです。メンバーの歌唱力を伸ばすための努力をするべき時かもしれません」

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