8日、トルコ・アンカラで開かれたNATO首脳会議終了後に記者会見するトランプ米大統領(中央)(共同)

 【アンカラ、カイロ共同】米中央軍は8日、イランを再び攻撃したと発表した。イランホルムズ海峡で商船を攻撃したことに対する連日の報復措置。米ニュースサイトのアクシオスは、米軍が8日、イラン北東部の鉄道橋2本を攻撃したと報道。ロイター通信などによると、イラン革命防衛隊は9日、クウェートとバーレーンにある米軍駐留基地を攻撃したと主張した。米イランの攻撃の応酬が続き、情勢は悪化している。

 アクシオスによると米イランが4月上旬に停戦で合意して以降、イランのインフラへの攻撃は初めて。中東メディアによるとクウェート軍はミサイルや無人機を迎撃したと表明した。トランプ米大統領は8日、本格的な戦闘が「再び始まることはないと思う」と述べた。海峡の航行維持に向けて圧力をかけつつ、交渉が完全に決裂するような大規模な攻撃の応酬は避けたい考えとみられる。

 これに先立ち、トランプ氏が米イランの戦闘終結を宣言した覚書が失効したとの認識を示したことで、ニューヨーク原油先物相場で、米国産標準油種の先物価格が一時急伸した。