《“エースニキ”の写真を独自入手》「札束を片手に…」無理心中疑いの壺坂諒さん(33)が“ガチ恋客”になった経緯「店外コースでウエディングフォトを撮った」
6月28日夜、神戸市・福原にあるソープランドの店内の一室で、従業員のAさん(33)と壺坂諒さん(33)が血を流し、倒れているのが見つかった事件。兵庫県警は壺坂さんが無理心中を図ったとみて、殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検する見込みだという。
【写真を見る】「3万円を片手にほほえみ...」心中を図ったとみられる”エースニキ”こと壺坂諒さん(33)
7月5日で事件から1週間が経つ。Aさんが勤務していた店は事件を受けて、金属探知機による客の持ち物確認や差し入れの禁止など、再発防止策を講じたうえで営業を再開している。
NEWSポストセブン取材班は2人の関係性について、より詳しい情報を得た。複数の関係者の証言から明らかになったのは、壺坂さんの"ガチ恋ぶり"や執着だった──。【前後編の前編】
地元紙記者が事件を振り返る。
「Aさんの遺体には首と胸に少なくとも3か所の刺し傷が確認されたそうです。一方、壺坂さんの傷は左胸の1か所のみ。前のめりに倒れるような状態で見つかったことから、自ら刃物を胸に突き刺した後、"自重"で刃をさらに押し込んだ可能性もある。血液は部屋の床だけでなく、壁などにも付着していました」
司法解剖の結果、2人の死因は失血死だった。当時、壺坂さんはAさんを指名して来店し、部屋の内鍵を施錠して犯行に及んだとみられる。事件当日に出勤していた従業員はこう明かす。
「事件があったのは店の2階の一室です。あそこはAさんの"専用ルーム"でした。彼女はトップレベルの人気嬢だったので、部屋を与えられていたんです。
犯行があったと思われる時間帯、叫び声などはまったく聞こえませんでした。実はうちの店、普段は廊下からの足音や隣の部屋の声が聞こえるくらい壁が薄いんですが、不思議なことに誰も争うような声を聞いていないのです。抵抗する間もなく、殺されてしまったのでしょうか……」
壺坂さんの素性
これまで報じてきたとおり、Aさんは多くの客を抱える人気嬢だった。風俗情報サイトが開催するコンテストでも、数々のタイトルを獲得している。店のコースは80分からだが、Aさんは人気嬢だったことから120分以上の枠でしか予約できない制約も設けられていた。
他方、壺坂さんは2年ほど前からAさんを指名していた常連客。"エースニキ"を自称し、週に数十万円を費やすことも少なくなかった。取材では、壺坂さんが事件当日まで3日連続で来店していたこともわかっている。
2人はどんな間柄だったのか。Aさんの知人の風俗嬢が、匿名を条件に語る。
「東京の有名私大卒業らしく、頭はいいらしいです。不動産業をやっていてお金にはそれなりに余裕がある人です。
容疑者は"ガチ恋"で、エースレベルの太客だったことは間違いありません。iPhoneから、ブランド物の化粧落としなどの生活用品に至るまで、ありとあらゆるものを貢いでいました。交際や結婚を日頃からアプローチしていて、本人は本気でAさんと一緒になりたいと考えていたようです」
壺坂さんは2023年11月に法人を設立している。営業所として登録されている賃貸物件のほか、別のアパートの住所も確認できた。月に20万円ほどの賃料を支払っていたとみられる。ネット上には、壺坂さんが運営していた不動産会社のサイトが残されている。サイト内には〈夜に生きる人のお住まいを〉〈夜職特化の不動産会社〉などと記載があった。
取材班は壺坂さんの写真も入手した。写真に写る壺坂さんは恰幅のいい体型で、3万円を片手に、ぎこちない笑顔を浮かべている。
「店外でウエディングフォトを…」
「Aさんは"ガチ恋"や"痛客"を扱うのが抜群に上手かった。でもこれは断言しますが、"色恋"とか恋愛感情をチラつかせていたというわけではないです。むしろ、調子に乗りすぎている客を突き放したり、かわしたりするタイプ。一線はしっかり引いていた。
たまに客とのLINEをSNSにあげていたのですが、『めんどくさいこと言うなら、店に来なくていい』とか、そんなことをよく客に対して言っていました。依存を助長するような接客はしていなかった」(同前)
壺坂さんは、Aさんに会う回数を重ねるごとに思いを募らせた。過去には退勤後にAさんを待ち伏せするトラブルなども起こしており、たびたび店外で会うことを要求していたようだ。一方でAさんの認識はあくまで一貫して"客"。壺坂さんにとっては、はじめから実りようのない恋だった。
前出の知人が、少し間をあけてこう漏らす。
「あの店は3枠以上のコースで予約すると、店の外に出られるんです。"店外デートコース"といったイメージです。昨年10月、容疑者は3枠を取って、Aちゃんとスタジオへ写真撮影に行っています。"ウエディングフォト"のようなものだと聞いています。写真を撮った後日、彼女とお茶をしているときに、その写真を見せてもらいました。流石に心配になって、『大丈夫なの?』と聞いたら、『あくまで営業中のことだから。仕事としか思っていない。写真も私にとっては宣材みたいなもの』と言っていた。
でも容疑者はこの一件で、本当に結婚したいという思いを募らせたのかもしれないなって。ほかにももっとめんどうな"ガチ恋"の客はいましたから、彼女も油断してしまったのかもしれない。でもあいつは想像以上に執念深い男だった。関係を切るようにもっと強く止めるべきでした」
壺坂さんは足繁くAさんの元に通い、"一線"を超えようと何度も試みた。そしてその思いはいつしか、憎悪に変わっていく──。
(後編につづく)
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