お米は前年比+32%、フライドチキンも値上がり。2026年5月の小売物価統計から見えた「値上がりの今」

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総務省が公表した「小売物価統計調査(動向編)2026年5月」は、全国主要都市における食料品・住居費・光熱費・教育費など幅広い品目の小売価格を収録したものです。前年同月・前月との比較データから、私たちの身近な生活費の「今」を読み解きます。

お米は前年比・前月比ともに小幅に下落

東京都区部のうるち米(コシヒカリ、5kg)は2026年5月で4870円。前年同月(4970円)と比べると約100円(約2%)の下落となっています。また、前月の4月(4966円)と比べても約96円(約2%)の小幅な下落となっており、直近の米価は落ち着いた動きを見せています。
コシヒカリ以外の品種でも5月は4741円(4月4811円)と前月比マイナスで推移しており、米価はピークアウトしつつある可能性があります。地域差も大きく、新潟市は3956円、長岡市は3788円と産地近隣では依然割安な水準です。

フライドチキンは前月比+20円、コーヒーは前月と変わらず

全国統一価格品目(第3表)では、外食のフライドチキン(1本)が330円と前月(310円)から20円(約6.5%)値上がりしました。これは前年同月比でも+20円の上昇で、1か月で一気に値が切り上がった形です。
一方、セルフ式コーヒー飲料は150円で前月と変わらず。ただし前年(130円)比では+20円(約15%)の水準を維持しています。ミネラルウォーター(配達)は4147円で前月と同水準で、飲料類は品目ごとに値動きが分かれています。

電気代は前月比+708円(+5.1%)で急上昇、家賃も小幅増

光熱費の動きが目立ちます。東京都区部の電気代(月402kWh使用)は5月が1万4533円で、前月4月(1万3825円)から+708円(約5.1%増)と急上昇しました。前年同月(1万4927円)と比べると下落しているものの、春から夏にかけての季節的な上昇圧力が出ています。
都市ガス代(月1465.12MJ)も5月が6060円と前月(5854円)から+206円(約3.5%増)となっており、エネルギーコスト全体が上昇傾向にあります。住居費では、東京都区部の民営家賃(3.3㎡あたり)が5月9937円と前月(9915円)から+22円の微増。前年同月比では+194円(+2%)と、じわりとした上昇が続いています。

野菜は前月比で変動大。まぐろは4月547円→5月553円に上昇

生鮮食品の値動きも注目です。東京都区部のまぐろ(100g)は4月の547円から5月の553円へ+6円上昇。さけは4月560円から5月556円へ微減、ぶりは4月437円から5月438円とほぼ横ばいでした。野菜では、キャベツ(1kg)が4月238円から5月232円へ-6円(約2.5%)と値下がりしており、春キャベツの出回り増が反映されています。
一方、じゃがいも(1kg)は4月634円から5月561円へ-73円(約11.5%)と大幅に下落。季節に応じた旬の野菜は値ごろ感が出ており、食費の節約につながりそうです。

まとめ

2026年5月の物価動向は、前年比では米・外食・住居費など幅広く上昇が続く一方、前月比で見ると品目ごとに明暗が分かれます。
米価は前月比で小幅下落に転じ、旬の野菜も値下がりするなど家計にやや好材料もある一方、電気代・都市ガス代・フライドチキンは前月比でも上昇しており、エネルギーや外食費の上昇圧力は続いています。前年比・前月比の両方を意識しながら、日々の買い物を工夫することが重要な局面です。
 

出典

総務省「小売物価統計調査(動向編)2026年5月」(第1表・第2表・第3表)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー