流鏑馬けいこ場に県有地無償転貸問題 鎌倉市議会の月内再開困難に 市が答弁原稿準備できず 日程大幅組み替えも

鎌倉市が弁護士から違法性を指摘されながら県有地を流鏑馬けいこ場として特定の団体に無償でまた貸しした問題を巡り、市が市議会の一般質問への答弁を準備できず、今月いっぱい一般質問を再開ができない見通しとなった。6月定例会はすでに1カ月の会期延長を決めているが、さらに日程の大幅組み替えも迫られる。17日の本会議で中沢克之議長は「(答弁調整に)時間を要している事実を真摯に受け止めてほしい」と市に苦言を呈するなど異例ずくめの展開になっている。
問題を巡っては市が年間768万円で県から借りた県有地を市内の特定団体に無償で転貸した。9日の一般質問で津野照久氏(公正と法)が違法性を指摘した弁護士の意見について松尾崇市長の見解をたずねたが、回答できなったため、本会議がストップした。
5日間の休会を挟んだ15日の本会議でも市側は答弁できず、松尾市長が16日、議会側に週内に答弁調整できない見通しを伝えた。今月下旬に松尾市長がフランス訪問することもあり、今月中の再開は不可能になった。一般質問は21人の予定のうち5人目の途中で止まっており、7月3日に予定されていた教育こども常任委員会の代わりに本会議で再開されることになった。
関係者によると、県有地転貸を「違法な支出」とした弁護士見解について市は「(松尾市長は)詳細を知らなかった」とする内容の答弁を調整。松尾市長は神奈川新聞社の取材に「市にもやるべきことがあったのは事実。開き直るつもりはない」と答えた。
