娘の結婚相手は年収「400万円」だそうです。本人たちは「将来はマイホームを建てて、子ども2人を育てたい」と前向きですが、親としては正直不安…共働きなら生活は成り立つのでしょうか?

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結婚相手の年収400万円で子ども2人を育て、マイホームを建てるという2人の夢は、一見ハードルが高く思えるかもしれません。しかし現代は、夫婦で家計を築く「共働き」がスタンダードな時代です。   今回は、夫婦一方の収入だけに頼らない、世帯マネープランと具体的な生活シミュレーションを分かりやすく解説します。

結婚相手の年収400万円は平均的?

娘の結婚相手の年収が400万円と聞くと、親世代としては「これからの時代、その収入でやっていけるのだろうか」と不安になるかもしれません。
しかし、現在の日本の給与水準に照らし合わせると、年収400万円は決して低い数字ではありません。
国税庁が公表している「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は478万円です。これだけをみると平均より少なく感じるかもしれませんが、この数字には中高年層や管理職の給与も含まれています。
これから家庭を築く20代から30代前半の若年層に限れば、男性の平均年収は20代前半が295万円で20代後半が438万円、30代前半で512万円となっています。娘の結婚相手がこの年齢層であれば、年収400万円は年齢相応、もしくは平均的なスタートラインに立っているといえるでしょう。

共働き世帯の平均消費支出は月額約37万円!

では、実際に「子ども2人」を育てながら生活していくことは可能なのでしょうか。結婚相手の年収400万円だけで子ども2人を育てるのは、比較的タイトな家計管理が求められる可能性があります。
しかし、娘さんが「共働き」をする前提であれば、生活の難易度は大きく下がると考えられます。総務省統計局が出した2025年度の家計調査(家計収支編)によると、夫婦共働きで未婚の子どもが2人いる世帯の1ヶ月の消費支出は37万2726円です。
夫のみが働いている世帯では37万2911円となったおり、比べてもほとんど差はありません。

世帯年収を増やせばマイホームも可能? 無理のない住宅ローン返済プランの組み方

子ども2人の養育費に加えて「マイホームの購入」を目指す場合、より計画的な資金シミュレーションが必要になります。一般的に、無理のない住宅ローンの年間返済額は、年収の25%以内が目安とされています。
もし結婚相手の年収400万円だけでローンを組む場合、年間の返済額は100万円(月々約8万3000円)が目安となります。地域の地価によっては希望の家を建てることが難しくなるケースもあるかもしれません。
一方、もし娘さんがパートタイムなどで働き、月に10万円程度を得るだけでも、単純計算でみると世帯年収は500万円以上になります。
さらに正社員として働き、結婚相手と同等の収入を得られれば、世帯年収は800万円に乗ります。これだけの世帯収入があれば、平均的な消費支出をカバーした上で、無理のない住宅ローンを支払うことができるでしょう。
ただし、共働きを前提として限界までローンを組むのは危険です。将来的に出産や育児で一時的に働けなくなる期間や、子どもの教育費がピークを迎える高校・大学進学期を見据えて、片方の収入だけでも返済を続けられるような「少し余裕を持たせた返済プラン」を立てるよう、親からアドバイスしてあげるとよいでしょう。

まとめ

娘さんの結婚相手の年収が400万円と聞くと、将来の生活設計について不安を感じる親もいるかもしれません。しかし、家計の状況は年収だけで決まるものではなく、共働きの有無や支出の管理、ライフプランによっても大きく変わります。
親としては年収の額面だけで判断するのではなく、2人がどのような将来設計を描いているのかを確認しながら、必要に応じて家計管理や資産形成について助言することもひとつの方法です。お互いの考え方を尊重しながら、長期的な視点で生活設計を考えていくことが大切といえるでしょう。
 

出典

国税庁 統計情報 令和6年分 民間給与実態統計調査
国税庁長官官房企画課 令和6年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与〔年齢階層別の平均給与〕(第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 2025年 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 表番号 3-11<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 妻の就業状態,世帯類型別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー