『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』予告編公開 リリー・フランキーも出演
9月11日に公開される塚本晋也監督の新作映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』にリリー・フランキーが出演することが決定。あわせて予告編とメインビジュアル、場面写真が公開された。
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原作は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが、自らの戦争体験と帰還後の葛藤を綴ったノンフィクション。ネルソンさんは来日後、自らの戦争体験をもとに日本全国で1200回以上の講演を行い、“ほんとうの戦争”とは何かを語り続けた。
第71回ヴェネチア国際映画祭コンペティションに出品された『野火』などで知られる塚本監督が、ネルソンさんの証言をもとに“戦争加害者の傷”というテーマに真正面から挑んだ本作。撮影は、ニューヨーク、タイ、ベトナム、日本と、国境を越えて敢行された。
アレンは、ニューヨークの貧しい家庭に生まれ、差別と貧困から抜け出すため18歳で海兵隊に入隊する。沖縄のキャンプ・ハンセンを経て、1966年、映画のヒーローのように誇り高い兵士になれると信じ、彼はベトナム戦争の最前線へ送られる。だがそこで待っていたのは栄光ではなかった。村人の中にベトコンが紛れ込んでいるという理由で、老若男女すべてが疑われ、命を奪われていく。ただ人を殺すことを強いられる、恐るべき凄惨な現実だった。命を奪う経験を重ねるうち、アレンの心は次第に感覚を失っていく。23歳で帰国した彼を待っていたのは、戦場の記憶に縛られる日々だった。大きな音や暗闇に怯え、家族との関係も崩壊し、やがてホームレスへ。孤独と絶望の中で生きるアレン。そんな彼に真正面から向き合い、救い出そうとする退役軍人病院のダニエルズ医師が現れる。
キャストには、『シャイン』や『英国王のスピーチ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジェフリー・ラッシュ、ブロードウェイミュージカル『RENT』のオリジナルキャストおよびクロージングキャストを務めたロドニー・ヒックスをはじめ、タチアナ・アリ、マーク・マーフィーらが集結。新たに出演が発表されたリリー・フランキーは、アレンの活動をサポートする日本人・黒井役を演じる。なお、リリー・フランキーと塚本監督は、リリー・フランキーの映画デビュー作『盲獣vs一寸法師』で共演して以来の旧知の仲であり、2015年の『野火』以来のタッグとなった。本作ではすべてのセリフを英語で演じている。リリー・フランキーは「塚本さんの映画に参加できることは何よりも誇らしいことです」「今、この映画の存在は大きいと思うし、特にこの映画が日本で作られていることも、すごく意味があると思います」とコメントを寄せている。
公開された予告編では、主人公アレンがベトナムの戦地で経験した加害の記憶と、帰還後にPTSDに苦しむアレンとダニエルズ医師とのカウンセリングの様子、そして講演活動を行う晩年のアレンの姿が交互に映し出される。
メインビジュアルは、戦地で複雑な表情を浮かべる大写しのアレンが印象的なデザインで、「真実を、聞く覚悟はあるか」というコピーが添えられている。
・リリー・フランキー コメント塚本さんの映画に参加できることは何よりも誇らしいことです。塚本さんの作品は毎回すごくエネルギーがある。ものを作るってこういうことなんだなっていうのを痛感します。今、この映画の存在は大きいと思うし、特にこの映画が日本で作られていることも、すごく意味があると思います。この作品で描かれていたことが起きていたんだっていうことを、常に人は忘れてはいけない。前作の『野火』でもそうでしたけども、このことはやっぱり50年経っても、80年経っても、誰かが伝え続けなければならない。それを作品にし続けなければいけないと思います。
(文=リアルサウンド編集部)
