JRT四国放送

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2025年、徳島藩の藩祖蜂須賀家政公が残した文書が発見されましたが、今回また、その家政公の文書が新たに見つかりました。

今回のものは、今から440年以上も昔、家政が阿波国に入る前に記した大変古い文書、しかも見つけたのは、前回と同じ男性です。

蜂須賀家政。

蜂須賀正勝の嫡男で、徳島藩の礎を築いた人物です。

5月、この家政に関する新たな史料が見つかりました。

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「5本の指に入るぐらい古い史料」
「この時代の家政の文書が発見されるのは、正直なところ多分ないだろうと思っていた。大変な驚きがあった」

発見したのは、蜂須賀家にまつわる史料集めが趣味の安岡洸貴さん28歳です。

(古文書を手に入れた・安岡洸貴さん)
「私、一回も失敗してない、今まで1回も偽物を買ったことがないんですね」

見つかったのは、家政が阿波に入国する前、現在の兵庫県に居た時代に出した文書です。

その文書は現在、徳島市の徳島城博物館に保管されています。

歴史担当の森脇崇文学芸員に、さっそく見せてもらいました。

(記者)
「掛け軸で何やら文字が書かれていますが、何なんでしょうか」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「蜂須賀家政、徳島の藩祖になる人が出した、金銀両替の手数料徴収の古文書ですね」

これは442年前の1584年、現在の兵庫県たつの市で活動していた家政が、越久田という両替商に送った手紙です。

そこには、金や銀の両替をする際は越久田のはかりを使って行い、一両につき米一升を手数料として越久田に納めるよう書かれています。

(記者)
「なぜ蜂須賀家は、越久田さんに特権を与えたんですか?」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「有力な商人は金銭の貸し借りを行う上で、大名家にとってとても重要な存在」
「ズバリ戦争、戦争になると、武器や兵糧米が必要になってきますので」

(記者)
「普段(越久田に)優しくしておけば、いざという時に助けてくれると?」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「一番の大きな理由は、そうだと思う」

家政の文書は、見つかっているだけでも500以上あります。

そんな中、今回見つかった文書は5本の指に入るほど古い時期に書かれたもので、これには森脇学芸員も驚いたと話します。

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「蜂須賀家政が当主の座につく以前の段階ですから、文書の発給は数が限られていると思っていた」
「非常に古い時代の文書なので、新しく発見されるのは難しいだと思っていた」

この貴重な史料を手に入れた安岡さん。

幼い頃、親に古代史の本を買ってもらったことをきっかけに、歴史が大好きになりました。

徳島城博物館に蜂須賀家関連の史料を預けるのは、今回で33件目です。

(古文書を手に入れた・安岡洸貴さん)
「400年以上前の古文書を今でも鮮明に見ることができる、ロマンですかね」

見つけても見つけても、尽きることのない蜂須賀家への熱い思い。

2026年4月、安岡さんはある不思議な夢を見たといいます。

(古文書を手に入れた・安岡洸貴さん)
「蜂須賀正子さん(現当主)が出てきて、蜂須賀家政と正勝を引き連れて『こちら正勝と家政です』って」

夢を見た翌日、知り合いから新たな史料が見つかったので買わないかと、連絡が来たそうです。

(古文書を手に入れた・安岡洸貴さん)
「正子さんからのお告げ」

(記者)
「自分を信じられるのは、失敗したことがあるから?」

(古文書を手に入れた・安岡洸貴さん)
「私、一回も失敗してない。実は今まで一回も偽物を買ったことがない」
「越久田って書いてあるポイント、天正12って書いてある」
「蜂小六って書いてあるポイント、ここが自分の中でドキッというか、ピンと来た」

博物館などに通って磨いた安岡さんの審美眼により、徳島の地で保管されることになった家政の古文書は2026年秋、徳島城博物館で開かれる企画展で目玉の1つとして展示されます。