メキシコ北西部ティフアナに到着したイランのサッカー代表チーム=7日/Mario Tama/Getty Images

(CNN)イランのサッカー代表チームは7日、米国との国境からほど近いメキシコ北西部ティフアナに到着した。イランは米政府によるワールドカップ(W杯)を前にしたビザ(入国査証)制限を批判している。

イラン準国営メディアによると、イラン・サッカー連盟のメフディ・タジ会長は7日、代表チームが大会のため米国への入国許可を得たものの、入国できるのは「試合のわずか1日前」だと述べた。この報道をめぐり、イランに対する扱いが不公平だとの非難が巻き起こっている。

イラン学生通信(ISNA)はタジ氏の発言として、「米国人による妨害がどこまで続くのか分からない」と伝えた。「米国の行為は、悪意とチーム間の平等の欠如を示している」

米政権当局者はCNNに対し、選手と必要なサポートスタッフを含め、イランがW杯に出場するために必要なビザは発給済みだと述べる一方で「イラン代表チームがこの制度を悪用し、虚偽の口実でテロリストを米国に潜り込ませることは許さない」と述べた。

サッカーはイランで最も人気のあるスポーツというだけにとどまらない。代表チームに対する国民の支持は社会、地域、政治的な垣根を越え、数百万人のイラン国民を結集させる力となっている。

そのため、W杯への出場は国民にとって誇りの源であり続けてきた。しかし、米・イスラエルによる対イラン戦争に加え、近年の経済的・政治的混乱により、サッカーのピッチはソフトパワーを示す舞台となり、試合そのものから注目がそれている。

国際サッカー連盟(FIFA)によると、イランはロサンゼルスでニュージーランド戦(15日)とベルギー戦(21日)、シアトルでエジプト戦(26日)を予定している。

ロイター通信によると、1930年に第1回大会が開かれて以降、開催国が戦争状態にある国を受け入れるのは今回が初めて。