憧れの存在を追いかけながら、その先も見据えている。北中米ワールドカップに向けて準備を進める日本代表メキシコ・モンテレイでの事前キャンプ4日目を終えた。FW塩貝健人(ボルフスブルク)はMF久保建英について「いいところは真似していかないといけない」と敬意を示す一方で、「超えていくことも大事にしたい」と宣言。初のW杯に向け、貪欲な姿勢を見せている。

 塩貝にとって久保という存在は「昔からずっと有名な選手」だという。「いいところは真似していかないといけない。日本のエースの一人だと思うし、そういった存在に僕もなっていかなきゃいけない。一緒に協力して勝つのも大事だけど、それを超えていくことも大事にしたい」(塩貝)。最高のお手本の背中を追っていた。

 この日の練習で行われた11対11では、左が塩貝、右が久保の2シャドーのコンビを組んだ。塩貝は自身のことを「僕はどちらかというと前で勝負したいタイプ」。一方で、久保のことは「久保さんは足元で受けて違いを生み出せる選手」と評する。「僕が抜け出したところに久保さんからいいパスが来ると思う。そういうところはしっかりコミュニケーションを取る。向こうから話しかけてくれるし、僕からも何回か話しかけている。そういったところはいい感じでコミュニケーションを取れている。本番ではいい連携が見える」。連係面での自信をのぞかせた。

 そうした積極的な姿勢は先輩・久保も認めている。2日前の練習後には「いい選手ですね。ピッチ内外で。僕とはまた違った感じでちょっと日本人っぽくないところがあって」と後輩を評価。「やっぱり貪欲ですし、一つのミスでも周りが見えなくなるくらい一つ一つのプレーを真剣にやっているのが伝わる」と目を細めていた。

 大舞台を前に、塩貝は改めて「ストライカーなので得点の部分を見てほしい」と強調する。「26人に入ったけど、ここでしっかり試合に出てチームに貢献しないと。僕はどちらかというとピッチ内で証明するタイプ。それを得点という形で見せていければ」。初のW杯で出場だけに満足するつもりもなく、ゴールへの欲求を高めていた。

(取材・文 石川祐介)