スポニチ

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 ◇交流戦 阪神2―4西武(2026年6月4日 甲子園)

 節目の記録に到達しても、トレードマークの笑顔は見られなかった。阪神・西勇は4回3失点(自責2)で降板。史上61人目となる通算1500奪三振に到達したが、白星で飾ることはできなかった。

 「月日がかかりましたけど、クリアできて良かった」

 2回2死一塁で平良をカーブで見逃し三振に斬り、王手をかけた。3回先頭のカナリオから見逃し三振を奪って、通算1500奪三振に到達。だが、序盤から球数を要したため、今季最短となる4回で降板となり「いいリズムも持ってくることはできなかった」と悔やんだ。西武戦はこれで3勝12敗となった。

 打たせて取るスタイルを確立したからこそ、今がある。オリックス時代に先発ローテーションを任されて4年目の14年。1年間投げ続ける中で、ひとつの答えにたどり着いた。

 「球数を少なくすれば、野球を長くできる」

 三振を取っていくスタイルは華やかでファンを魅了する。だが、一方で球数を要する。そこで、体の負担を軽減するために三振への執着を捨てた。18年目となった今季まで肩肘の大きな故障はゼロ。移動中も電気治療を欠かさないなど、体のケアを入念に行ってきた成果だ。

 「到達したのは遅かったかもしれない。でも、継続してきたからこそ到達できた」

 自らのスタイルを貫いた先に金字塔が待っていた。 (山手 あかり

 《プロ野球61人目》○…西勇(神)が西武戦の3回にカナリオから見逃し三振を奪い、通算1500奪三振を達成した。プロ野球61人目。初奪三振はオリックス時代の09年9月25日のロッテ戦で西岡から。