社労士たかこ先生が、YouTubeチャンネル「わがまま社労士の人財革命チャンネル」で、「【9月1日開始】令和8年業務改善助成金・スケジュール遅延のリスクと今すぐやるべき事前準備」と題した動画を公開した。動画では、令和8年度の「業務改善助成金」における大幅な要件変更と、申請に向けた具体的な対策を解説している。

「業務改善助成金」は、事業所内で最も低い賃金(事業所内最低賃金)を引き上げ、生産性向上に資する設備投資を行った場合、その費用の一部が助成される制度である。たかこ先生は、前年度に申請が殺到して労働局がパンクした影響により、今年度は申請期間の開始が9月1日と大幅に遅れる事態になったと指摘する。

また、今年度の大きな変更点として要件の厳格化を挙げた。前年度までは雇用保険に加入していないパートやアルバイトも対象に含まれていたが、今年からは雇用保険の加入が必須となった。「週20時間未満に変わったパートさんもいるはず。そうすると対象にならなくなる」と語り、対象となる従業員が大幅に減る可能性を示唆した。

さらに、助成金額の上限が引き下げられた点や、特例要件に当てはまれば対象となっていた一般乗用車が対象外となり、救急車やキッチンカーといった特殊用途の車両しか認められなくなった点など、過去に例を見ないほど厳しい要件になったと説明している。特例事業者になるための要件も、直近6ヶ月間の利益率の平均が前年同期比で3%下落している必要があるなど、慢性的に業績が下がっている企業でないと対象にならない状況である。

一方で、たかこ先生は「活用できる企業さんは、どんどん活用していくべき」と前向きな姿勢を見せる。申請に向けては、9月1日の開始を待つだけでなく、今のうちから設備投資の業者を選定し、相見積もりを取得しておくなど、「最新情報を自分から取りに行く習慣を身につけてほしい」と注意を呼びかけた。

国が本気で生産性向上と賃上げに取り組む企業にターゲットを絞った今年の業務改善助成金。要件が厳しくなったからこそ、正しい知識と入念な事前準備が、制度活用の成否を分けることになりそうだ。

チャンネル情報

助成金専門社労士のたかこ先生が、国からもらえる助成金と労務管理について、日本一わかりやすく教えるチャンネル。 助成金申請2,000件超、200社以上のコンサル経験をもとに、ヒト・モノ・カネが好循環で回る強い組織=「骨太経営」の実践法を発信中。著書『その悩み、助成金が解決してくれます!』(KADOKAWA)も好評発売中。