亀井亜紀子氏の公式Xより

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衆院選での惨敗の衝撃から半月が経ち、49人という小規模で特別国会に臨む中道改革連合。新たな船出となったが、今回国会議員として永田町に戻ってこられた立憲出身者21人と、落選者や立憲の参院議員、自治体議員との間には溝が生まれつつある。

中道の小川淳也代表は「3党(中道・立憲・公明)がしっかり協調、協力しないといけない場面は多い」と協調をアピールするが、衆院の中道議員と参院の立憲側などとの間の溝は深くなりつつある。

その背景の一つには、衆院選と参院選、地方選はそれぞれ戦い方が異なり、自治体議員などにとっては中道への合流にはメリットがほとんどないということがある。

「市議会議員は、衆院選の小選挙区と違って、選挙で数十人の当選者の中に入れればいい。地域住民からの信頼を得ていれば、党に関係なく当選ラインの票は固められるので、あえて中道に行くメリットがない。“現状維持”で立憲のままでも十分戦えたのに、野田佳彦(前)代表は、本当に余計なことをしてくれた…」(立憲の市議会議員)

立憲参院議員も中道への合流には消極的だ。首班指名では、小沢一郎氏に近い青木愛氏や森ゆうこ氏など5人が、1回目の投票で中道の小川淳也代表ではなく、立憲の水岡俊一代表に投票するという動きもあった。

「参院は小西洋之氏や石垣のりこ氏など、立憲内でも『左派』としてみられている議員、安保法制に強硬に反対していた議員が多く、中道への合流は簡単ではありません」(全国紙政治部記者)

そして衆院選の落選者にも、中道から離れる動きが…。島根1区の亀井亜紀子氏は「立憲に戻りたい」とインタビューに答え、離党の意向を表明する落選者も複数出始めている。

「惨敗で政党交付金も数十億円規模で減るので、党本部は電気を消して仕事をするという涙ぐましい節電までしているそうだ。そんな状況では活動費の支給も期待できないし、中道にいてもどうしようもない」(立憲系落選者)

そんな状況の立憲系落選者や立憲参院議員・自治体議員だが、この状況に食指をのばしたいのが共産だ。

共産は衆院選で公示前の半分の4議席にとどまり、首相への代表質問も約56年ぶりに実施できなかった。これまで共産は立憲とともに行動することでメディア露出も増やしてきたが、現在は存在感を発揮できず苦しい状況にある。護憲や安保法制への反対などで一致する社民とも協力を進めているが、社民も衆院の獲得議席はゼロと厳しい状況だ。

そこで共産が目をつけるのが、公明との合流に不満をもっていた立憲左派だ。

22日には市民団体が主催するイベントで、田村智子委員長が立憲で左派色の強い石垣のりこ参院議員とともに登壇。「憲法改悪を許さない」などと訴えた。

「共産としても、立憲の左派が中道に簡単には合流しないとみて、選挙協力をちらつかせながら連携を強めていきたいのでしょう」(全国紙政治部記者)

共産との関係をめぐっては立憲系落選者からも「公明といきなり一緒になって『ぶれた』『何をしたいか分からない』と言われるより、これまでも選挙で協力してきた共産と連携していたほうが、確実に左の票をおさえることができ、まだましだった」の声も上がる。

東京都議選では共産と事実上候補者のすみ分けを行うなど、「持ちつ持たれつ」の関係を続けてきた立憲と共産。中道の結成時には共産側が「市民への裏切りだ」(志位和夫議長)と厳しく非難したが、「中道」より「左派」の立ち位置のほうが近い立憲議員と、党勢の低迷に悩む共産は、お互いウィンウィンの関係に戻れるか。

文/中村まほ 内外タイムス