3000台の廃車の中から見つけた希少なアメリカン・クラシックカー 40選(中編) ジャンクヤード探訪記
1972年式ビュイック・リビエラ
1971年から1973年にかけて、「ボートテール」デザインを取り入れたビュイック・リビエラは計3万4080台生産された。CTCオートランチはそのうち20台を所有している。内訳は1971年式5台、1972年式8台(本車含む)、1973年式7台だ。特徴的なリアエンドとボートテール・ウィンドウは1963年式コルベット・スティングレイを彷彿とさせる。
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1972年式ビュイック・リビエラ
1973年式AMCホーネット
CTCオートランチには非常に希少な車両が揃っている。この1973年式AMCホーネット・スポーツアバウトもその1つだ。1973年はAMC史上2番目に好調な年で、39万2105台が売れた。そのうち4万4719台がホーネットのステーションワゴンだった。おそらく史上最も有名なホーネットは、1974年の映画『007/黄金銃を持つ男』で印象的なバレルロールジャンプを決めたハッチバックだろう。

1973年式AMCホーネット
1959年式ダッジ・コロネット
筆者がCTCオートランチを訪れた際、この1959年式ダッジ・コロネット・ランサー2ドアの希望価格はわずか2495ドル(約38万円)だった。そのため、今ではもう新たな所有者を見つけていたとしても不思議ではない。コロネットは計7世代にわたり生産され、こちらは4代目(1957〜1959年)にあたる。

1959年式ダッジ・コロネット
謎の1台
CTCオートランチは、使える部品が残っている限り、どんなものでもスクラップにせずに置いておく。どんな部品でもだ。誰か、1967年式の何か(車種不明)のルーフが必要な人はいないだろうか?

謎の1台
1980年式リンカーン・タウンカー
この1980年式リンカーン・タウンカーのボディは良好な状態だが、ルーフはスイスチーズのようだ。おそらく雨水がビニールルーフに浸透し、長い年月をかけて金属部分を徐々に蝕んでいったのだろう。この錆び具合から、テキサス州内で使われていた車両ではないと考えて間違いないだろう。
ビニールルーフは1960年代から1970年代にかけて非常に人気のあるオプションだったが、1980年代にはその人気は衰え始めた。リンカーンは1990年代初頭に廃止し、新世紀が始まる頃にはほぼすべての自動車メーカーのオプションリストから消えていた。

1980年式リンカーン・タウンカー
1957年式シボレー・ハンディマン
CTCオートランチには常に1957年式シボレーの部品取り車が豊富にあるが、今回の訪問ではこのハンディマンに強く惹かれた。この状態で2995ドル(約46万円)で売り出されていた。1957年、シボレーは150万台以上を販売したが、そのうち2ドア・ステーションワゴンはわずか3万3000台だった。

1957年式シボレー・ハンディマン
1978年式ダッジ・ウォーロック
右側の車両は1956年式シボレーだが、もっと希少価値があるのは緑のピックアップトラックだ。CTCオートランチによれば、これは1978年式ダッジD100ウォーロックだ。ウォーロックは元々コンセプトカーで、1970年代後半にダッジが展開した「大人の玩具(adult toys)」シリーズの1つだったが、1977年から1979年にかけて実際に生産された。カスタムホイール、ワイドタイヤ、バケットシート、ステップサイドベッドが特徴だった。

1978年式ダッジ・ウォーロック
1955年式スチュードベーカー・コマンダー
部品取り車に見えるかもしれないが、訪問時、このボロボロの1955年式スチュードベーカー・コマンダー2ドア・ハードトップはレストア用車両として販売されていた。非常に人気が高く魅力的なモデルだが、この個体はひどい状態であり、深刻な錆の問題を抱えている。果たして売れたのかどうか、もし売れたなら現在の姿はどうなっているのか、ぜひ知りたいものだ。

1955年式スチュードベーカー・コマンダー
1957年式ビュイック・コンバーチブル
この1957年式ビュイック・スーパーシリーズ50コンバーチブルも、レストア用車両として出品されていることに驚いた。極めて希少(生産台数2000台強)であることは承知しているが、本当に修復できるのだろうか? 新車当時の価格は4000ドルだったが、CTCオートランチでは2500ドル(約38万円)で販売されていた。

1957年式ビュイック・コンバーチブル
1966年式マーキュリー・パークレーン
この1966年式マーキュリー・パークレーン4ドア・ハードトップのトランクには、オハイオ州のナンバープレートが収まっている。錆びがひどい理由は、オハイオ州出身だからかもしれない。ボディパネルの一部は完全に腐食して使い物にならないが、写真撮影時点では内装はまだ良好な状態だった。
車重1925kgのパークレーンは決して遅くはなく、マローダー428 V8エンジンを搭載し、0-97km/h加速は7.2秒、最高速度は205km/hに達した。

1966年式マーキュリー・パークレーン
1955年カイザー・スペシャル
戦後間もない頃、クルマ不足にあえぐ一般消費者が四輪車なら何でも買い漁ったおかげで、カイザーは繁栄した。しかし、他の独立系自動車メーカーと同様、長期的にデトロイトのビッグスリーと競うだけの経営資源は持ち合わせていなかった。このスペシャルが出荷された1955年には、すでに運命は決まっていた。米国におけるカイザーの乗用車生産はその翌年に終了した。

1955年カイザー・スペシャル
1966年式AMCマーリン
この特徴的なリアエンドは間違いなく1966年式AMCマーリンのものだ。1965年から1967年にかけて販売されたマーリンは、室内の広いファストバックとして売り出されていた。確かにマスタングやバラクーダよりは広々としており、一時は市場を独占していたが、やがて強豪ダッジ・チャージャーが登場した。
2004年式クライスラー・クロスファイアは、マーリンのデザイン要素を多く受け継いでいる。

1966年式AMCマーリン
1966年式オースチン・アメリカ
CTCオートランチには数台の英国車が保管されている。よく見かけるMG、ジャガー、トライアンフTRに加え、筆者はこの珍しいオースチン・アメリカを発見した。わずか995ドル(約15万円)という価格はお買い得と言えるだろう。
英国ではこの『ADO16』シリーズはバッジエンジニアリングが盛んに行われ、オースチン版とモーリス版が最も人気だったが、MG、ライリー、バンデン・プラ、ウーズレーからも販売された。12年間の生産期間(1962〜1974年)の大半で、英国市場ではベストセラーだった。

1966年式オースチン・アメリカ
1949年式パッカード
1949年式のパッカードだが、モデルは特定できていない。いずれにせよ珍しい車両であり、ぜひ修復して保存したいところである。1949年当時の米国の平均世帯年収は2950ドルで、平均的な乗用車の価格はその約半分だった。一方、パッカードは最も安価なモデルでも2360ドル、最上級のスーパーエイトに至っては4123ドルもした。それでも11万7000台が売れたのである。
(翻訳者注:この記事は「後編」へ続きます。)

1949年式パッカード
