動画『人間から遠ざかる政治ではなく、人間に近づく政治を』で脳科学者・茂木健一郎氏が自身の考える「政治性」について語った。茂木氏は冒頭、「僕が尊敬する方々、古今東西問わずですね、政治的なものっていうのを、ちょっと距離を置く方が比較的いらっしゃるんですね。それはすごくわかるんですよ」と、多くの知識人が政治に距離を置く理由に共感を示した。

また、日本や世界の政治を例に、「党派制ってあるでしょ。この、なんかちょっとの違いに過ぎないかもしれないし、イデオロギーという謎のもので人を区別して、あいつは友だ、敵だみたいな。そういう党派制こそが本質だという考え方もあるけど、でも本当は余計なことだよね」と強調。「与党とか野党とかって、この世の本当の有様とは違ってて、政治の世界でしか成り立たないフィクションなんだと思う」と断じた。

さらに現代の政治論争について「解像度の低さですよね。何かに賛成なのか反対なのか、AかBか、どっちなんだみたいな。SNSなんか見てると、党派制や解像度の低さで延々と無意味な言論されてる」と現状を厳しく指摘。「そういうのを見てやっぱり政治ってものからは距離を置いた方がいいんだろうなと思うこともある」と自身の葛藤も率直に明かした。

その一方、「人間性の洞察に根差した、いい政治性ってのもある気がして」とし、友人や会社組織の中で日常的に起こる“人間的な政治”を肯定。「人はこういうことを願ってこう動くんだっていう、そういう意味での政治はいいことだと思う」と述べた。茂木氏は「党派制とか解像度の荒いものは人間から離れるが、政治だけど人間に近づいていくものもある。それは我々も日常の中でやっている」と語る。

最後に、「人間から遠ざかる政治ではなくて、人間に近づく政治というものを、ぜひ目指してほしいなと、私は思う今日この方でございます」と結び、「政治」を考える視点の転換を強く呼びかけた。

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