記事のポイントLINEはリアクション機能を刷新し、全絵文字が使用可能となったことで、表現の自由度を大幅に向上させた。UIは絵文字の視認性を考慮し重ならない表示に変更、拡大表示や購入導線も追加された。スポンサード絵文字やサブスク、クリエイター支援機能を通じ絵文字活用の環境が強化された。
LINEは5月29日、チャットにおける新しいリアクション機能を全世界で同時リリースした。これにより、ユーザーが保有するすべてのLINE絵文字を、メッセージへのリアクションとして使用できるようになる。従来はデフォルトの6種類のリアクションに限定されていたが、今回のアップデートで表現の自由度が一気に広がり、24万種類以上利用できるようになる。今回の新機能は、2021年8月に導入されたメッセージに反応できるリアクション機能の利便性を拡張するものである。現在、LINEリアクションは全世界で1日あたり約5000万回以上利用されており、10代の若年層を中心に広く支持を得ている。ユーザーの声として特に多かったのが、「感情がカジュアルすぎて送れない時がある」「好きなキャラクターの絵文字を使いたい」「自分でリアクションを作りたい」といった要望だった。現在、LINE上で利用可能な絵文字は、世界的な人気キャラクターや個性豊かなクリエイター作品まで24万3169種類。今回の刷新によって、より多様なリアクション表現を実現した。

新しいUXフローでは、これまで通りメッセージをロングタップすることでリアクションメニューが表示され、さらにスマイルアイコンをタップすると、絵文字キーボードが展開される。ユーザーは好きな絵文字を選んでリアクションとして送信できるようになる。送信されたリアクションはタップすると拡大表示され、誰が送ったかを確認できるほか、絵文字が気になった場合にはそのまま購入ページへ遷移することも可能。

UI面での改善点としては、複数のユーザーがリアクションを送った際の表示が「重ならない」ようになった。同社のエンターテインメントカンパニー トーク事業統括本部の材木駿平氏は、「これはユーザーが各リアクションを視認しやすくする意図に加え、クリエイターが手掛けた絵文字デザインを正しく表示するという観点も加味された変更である」と述べた。

クリエイター支援や周辺サービスも拡充

また、今回のリリースに合わせて、周辺サービスの拡充も進んでいる。「LINEスポンサード絵文字」では、対象の公式アカウントを友だち追加することで、無料の絵文字が定期的に提供される。「LINEスタンプ プレミアム」は、1500万種類以上の対象のスタンプや絵文字が使い放題となるサブスクリプションサービスだ。デラックスコースだと対象の絵文字と着せかえも使い放題になるという。さらに、ユーザーが自ら制作した絵文字をリアクションに使用できる仕組みも、すでに「LINE クリエイターズマーケット」を通じて提供している。材木氏は「今後はより手軽に絵文字を制作できるよう、手間をできるだけ減らし誰でも制作しやすいようにハードルを下げていきたい」という。文/坂本凪沙image/LINE