9月30日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの緊張が高まるイスラエル北部で、停車中のイスラエル軍の装甲車両=ロイター

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　イスラエル軍は1日、北隣のレバノン領内での限定的な地上作戦を開始したと発表した。

　敵対するイスラム教シーア派組織ヒズボラに打撃を与えるためで、本格的な地上侵攻となれば2006年以来となる。昨年10月7日からパレスチナ自治区ガザで始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘は、隣国を巻き込む本格的な地域紛争に拡大する様相を見せている。

　イスラエル軍は1日未明、「数時間前、レバノン南部のヒズボラの標的とインフラに対し限定した地上作戦を開始した。これらの標的は国境に近い村落にあり、イスラエル北部のコミュニティーに差し迫った脅威を突きつけている」と発表した。空軍と砲兵部隊が地上作戦にあたっている部隊を支援しているという。

　米CBSなどによると、イスラエルは米政府に「レバノンへの限定的な地上侵攻」を計画していることを伝えていた。イスラエルは9月27日にヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害した後も、レバノン領内での空爆を連日続けている。