バレーボール男子イタリア1部リーグが29日に開幕し、昨季プレーオフ王者ペルージャはホームでベローナと対戦し3―0（29―27、25―22、25―21）でストレート勝ちした。ペルージャの日本代表・石川祐希（28）は先発出場し、チーム3位の10得点を挙げた。

　第1セット、ペルージャは序盤の3連続得点でリード。終盤に追いつかれ、ジュースになったものの最後は振り切った。石川は6−3からスパイク、ブロックで連続得点。26−26からバックアタックで貴重な1点をもぎとった。

　第2セットは一進一退の展開。ペルージャは12−12からの3連続得点で抜け出し、3点差でものにした。石川は20−17から強打を決めて守備でも見せ場を作った。

　第3セット、ペルージャは序盤で先行し、リードを保って逃げ切った。石川は9−8から豪快なバックアタックで得点を稼ぐなどチームに勢いを与えた。

　ペルージャは昨季スーパー杯、リーグ戦、イタリア杯、世界クラブ選手権を制し4冠を達成した強豪。イタリア代表セッターのジャンネリら世界各国の代表選手を擁す。

　今季ミラノから移籍した石川は加入後初の公式戦となったイタリアスーパー杯で3連覇に貢献し「勝つためにペルージャ移籍を決断した。良いスタートが切れた」と話し「今季はスーパー杯、リーグ戦、イタリア杯、欧州チャンピオンズリーグがある。どの大会も優勝がチームの目標」と全タイトル獲得をシーズンの目標に掲げた。