侍ジャパンの佐々木朗希【写真:Getty Images】

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佐々木朗希にMLB公式サイトが注目

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が前回王者・米国に3-2で2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を果たした。1次ラウンドのチェコ戦、準決勝のメキシコ戦に先発した佐々木朗希投手について、MLB公式サイトは「世界で最もエグい投手の証拠を得た」と報じた。

 令和の怪物は確かに世界を驚かせた。MLB公式サイトは「ロウキ・ササキの投球は我々が思っていた通り驚異的」との見出しで記事を掲載。「WBCが開幕した時、ロウキ・ササキが日本でやっていることはみんな知っていた。21歳は世界で最もエグい投手かもしれないこともわかっていた。今、我々はその証拠を得た」とつづっている。

 負けられない準決勝。佐々木は初回からエンジン全開だった。160キロ超えの速球を連発。4回5安打3失点、最速164キロでマウンドを降りた。記事では「ササキのWBC準決勝で投じた速球の球速平均は100.5マイル(約161.7キロ)」「ササキは29球の真っ直ぐを投げた。そのうち26球が100マイル以上だった」と、“100マイル率”は約90%だったという。

 計測を始めた2008年以降、25球以上の速球を投げた先発投手で100マイル超えを90%マークしたのは初。記事では「最も高い割合」「これはMLBの剛腕先発投手たちと比べてもエリート中のエリートだ」と強調した。2位はジョーダン・ヒックス(カージナルス)の89%(2022年7月12日)、3位はハンター・グリーン(レッズ)の86%(2022年9月17日)だったという。

「ササキのスプリットはメキシコ戦で信じられなかった。90マイル(約145キロ)を超える球速で、30インチ(約76センチ)落ちる鋭い変化を持っている」「彼のスプリットはジェイコブ・デグロムのスライダーのようだ。他のメジャーの投手の速球と同じくらいの速度が出るもう一つの武器だ」

 驚きのデータを列挙した記事。「ササキの速球&スプリットのコンボは破壊的。打者にとっては、ササキのスプリットに気づき、間に合うように反応するのはほぼ不可能だ」と称賛した。「スタットキャストの数字を見れば見るほど、彼が待ち遠しくなる」とメジャー入りを待っているようだ。

(THE ANSWER編集部)