スペインがモラタの土壇場弾で逆転4強入り! ポルトガルはC・ロナウドらがウナイ・シモンの鉄壁崩せず…《UNL》

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UFFAネーションズリーグ(UNL)のグループA・グループ2最終節、ポルトガル代表vsスペイン代表が27日に行われ、0-1で勝利したスペインが準決勝進出を決めた。

24日に行われた前節のチェコ代表戦を4-0の快勝で飾り、勝ち点10の首位で最終節を迎えたポルトガル。引き分け以上で準決勝進出となる今回の大一番では先発3人を変更。両サイドバックをダロト、マリオ・ルイからカンセロ、ヌーノ・メンデスに入れ替えたほか、レオンに代えてジョタを起用した。

一方、スイスにホームで1-2の敗戦を喫し、2位に転落したスペイン。敵地での勝利による逆転での4強進出を目指すラ・ロハは、パウ・トーレス、フェラン・トーレス、サラビアを除くフィールドプレーヤー7人を変更。バックラインではカルバハル、ガヤの両サイドバックにギジャモンがセンターバックに入り、中盤はロドリ、コケ、ソレールとバルセロナの3選手から総入れ替えとなり、モラタが最前線に入った。

立ち上がりからアウェイのスペインがボールを握って攻め手を窺うが、なかなか効果的にボールを前進できず。これに対してポルトガルはジョタやクリスティアーノ・ロナウドを狙った背後へのフィード、要所で相手の繋ぎのミスを突き、チャンスに繋げていく。

互いになかなかフィニッシュまで持ち込めない状況が続くが、前半半ばを過ぎた辺りからホームチームに決定機が増えていく。

まずは23分、セットプレーの二次攻撃からボックス手前左のネヴェスが得意のミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKウナイ・シモンの好守に遭う。続く33分にはブルーノ・フェルナンデスからのフィードに抜け出したジョタがボックス内で見事なトラップから強引に切り込んで右足を振るが、これもスペイン守護神のビッグセーブに遭う。

以降はフィニッシュはおろか、なかなか相手陣内の深い位置に運べないスペインに対して、ポルトガルはB・フェルナンデスの際どいミドルシュートでゴールに迫ったが、結局ゴールレスでハーフタイムを迎えることになった。

迎えた後半、スペインはギジャモンを下げてブスケッツを投入し、ロドリをセンターバックに配置する攻撃的な布陣にシフト。一方、前半と同じメンバーで臨んだポルトガルだが、開始直後にはジョタの鋭い突破からボックス内でラストパスを受けたロナウドにいきなり決定機。だが、ここはGKウナイ・シモンの勇敢な飛び出しに阻まれる。

後半もなかなかリズムを掴めないスペインは60分過ぎに3枚替えを敢行。サラビアとコケ、ソレールを下げてガビとペドリ、ピノと若手タレントに攻撃の活性化を託す。一連の交代で徐々に相手陣内深くでのプレータイムを増やすが、71分にボックス内で仕掛けたモラタのシュートはGK正面を突く。

その後、試合は互いに疲労の影響もあってオープンな展開となるが、相手の集中した守備を前に決定機まであと一歩という睨み合いが続く。

そういった中、ホームチームがうまく時計を進めていくが、代表2キャップ目となったラ・ロハの新星が土壇場で決定的な仕事を果たした。88分、ボックス手前右でボールを持ったカルバハルがファーサイドに抜け出したニコに絶妙なクロスを供給。ここでニコ・ウィリアムズが冷静に頭で折り返すと、抜け目なく反応していたモラタが左足でゴールネットへ蹴り込み、ニコの見事なアシストから劇的なゴールが生まれた。

この失点で一気に窮地に追い込まれたポルトガルは中盤を削ってフェリックスを投入。リスクを冒して前に出た中、90分にはロナウドにビッグチャンス。右サイドのカンセロからの斜めのパスに抜け出したポルトガルのエースはボックス右でGKと一対一となるが、ニア下を狙ったシュートはGKウナイ・シモンのビッグセーブに再び阻まれた。

そして、試合はこのままアウェイチームが逃げ切り、守護神ウナイ・シモンの再三に渡るビッグセーブに最後は攻撃陣が応えたスペインが逆転でのベスト4進出を決めた。

また、同日行われたスイス代表vsチェコ代表は、ホームのスイスが2-1で勝利した。この結果、最下位となったチェコのグループB降格が決定している。

試合はホームのスイスが前半半ば過ぎにフロイラー、エンボロの連続ゴールでホームチームがリードを手にするが、チェコも前半終了間際にエースのシックのゴールで食い下がる。

さらに、後半序盤にはPKを獲得するが、キッカーのソウチェクが左を狙ったシュートはGKゾマーに完璧に読まれて痛恨の失敗に。以降はアウェイチームが攻勢を仕掛けるが、最後までスイスの牙城を破れなかった。