井上尚弥(左)とゾラニ・テテ(右)【写真:荒川祐史・Getty images】

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30日にWBO王座統一戦に臨むテテが井上を再三の挑発

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝でノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収めたWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)。次戦の行方に注目が集まる中、WBO同級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)が度重なる挑発に出ている。決勝前から挑戦状を叩きつけていた11秒KO男は「みんなが言うほど無敵じゃない」と豪語。米メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 WBSS準決勝のドネア戦直前に右肩故障で棄権を余儀なくされたテテ。今回の頂上決戦前から「オレを倒さなければキングにはなれない」「異論なしの王者とは呼べない」と挑発を続けてきたが、またまた井上を口撃した。

「一つ気づいたことはイノウエはクリーンヒットさせるのが可能な相手ということ。彼はドネアの左フックを食らっただけじゃない。右も被弾していた。イノウエはいいファイターだが、みんなが取り立てて言うほどに無敵じゃない。ドネアはあんなに数多くのパンチを当てた。中でもイノウエの膝をつかせそうになった右パンチは、イノウエを沈めさせようとしたじゃないか」

 30日に英・バーミンガムで暫定王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)との統一戦に挑むテテはこう語ったという。

井上戦が実現するなら…「人々は年間最優秀ファイトを目撃する」

 バンタム級昇格後の3戦は世界王者経験者を相手に、合計441秒という圧巻のパフォーマンスを続けていた井上。どの試合も傷ひとつない綺麗な顔で終えていたが、ドネア戦では2回に左フックを被弾し、右目上を深くカット。流血しながらの死闘を演じ、試合後は鼻骨と右目の眼窩底骨折などダメージを受けていたことを公表していた。

 2017年に世界戦史上最短の11秒KO記録を樹立したテテは井上に対してパンチを打てば当たるという確信を手にした様子だった。

「彼に対して自分がどんなことをできるか、みんな想像できるだろう。彼と対峙した際、人々は年間最優秀ファイトを目撃することは間違いないだろう」

 井上が契約を発表したトップランク社とテテの契約するクイーンズベリー・プロモーションズは関係良好。カシメロ戦を破り、WBOのベルトを統一した後はモンスターをターゲットに――。テテは井上を強く意識してリングに上がることになりそうだ。(THE ANSWER編集部)