EV感ないし燃費もそんなに変わらない!? クルマの「マイルドハイブリッド」の存在価値とは?

たとえるならば「電動アシスト自転車」のようなシステム
国内ではスズキなどが積極的に導入しているマイルドハイブリッド。減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時には、その電力を活かしてエンジンをアシストすることでさらなる燃費の向上を目指す点では、ほかのハイブリッドシステムと変わらない。
ただマイルドハイブリッドは、プリウスなどの本格的なハイブリッド(ストロングハイブリッド)のように、基本的にモーターのみで走行することはできず、あくまで主役はエンジンで、モーターは加速時に少し駆動力をアシストするだけ。そういう意味では、基本的にはペダルを漕がなければ前に進まない電動アシスト自転車に近いシステムといっていい。

ストロングハイブリッドに比べれば、力強さや燃費へのメリットは小さいように思えるかもしれないが、まさに標準的なママチャリよりも電動アシスト自転車のほうがラクなように、マイルドハイブリッドのメリットだって小さくない。
エンジンが小さなクルマにはわずかなアシストでも効く
まず、モーターというのは、ある程度回転数が上がらないと大きなトルクを発揮しないエンジンと違い、起動トルクが最大トルクという特徴がある。ゆえに、エンジンの回転数が低い発進時や加速時にモーターがアシストしてくれると、加速が非常にスムースになる。
マイルドハイブリッドのなかには加速時に最大で30秒程度アシストするものがあるが、たった30秒でも軽自動車のようなエンジンが小さなクルマでは効果は絶大。軽自動車のマイルドハイブリッドのモーターは、パワー的には約5馬力程度のアシストだが、トルクは起動時から5?-mもプラスされるので、けっこう効く!

さらにマイルドハイブリッドは、ストロングハイブリッドと違ってシステムがシンプルでコンパクト。小型のモーターと小型のバッテリーがあればOKなので、普通のガソリン車を簡単かつ低コストでマイルドハイブリッド化できる。車重もそれほど増えないし、車種展開も広げやすい。
気になる燃費に関しては、エンジンだけのクルマに対し、リッター1.0〜1.5km程度の向上と微妙なところ。

とはいえ、モーターとバッテリーの容量次第で、エンジンをサポートする能力も変わってくるので、まだまだいろいろな可能性が考えられる。実際、ヨーロッパではベンツなどを中心に、「48Vマイルドハイブリッド」を積極的に導入しはじめているので、これからますますマイルドハイブリッドのクルマが増えてくるだろう。
