統計で振り返る「平成」、時代とともに移り変わる日本経済の主役
家電、半導体から自動車へ
「Made in Japan」。この言葉があると、思わず商品に目がとまらないだろうか。というわけでまずは、日本国内の製造業における産業はどう移り変わったのか、工業統計で業種ごとの付加価値額をみてみる。
伸び悩む製造業、存在感増すサービス業
では、製造業と並んでもう一つの大きなくくりであるサービス業との関係は、どのようになっているだろうか。製造業とサービス業の活動状況を比較するために、鉱工業指数と第3次産業活動指数とをみてみる。
平成元年(1989年)=100として動向を確認すると、製造業は上昇と低下を繰り返すが、総じて横ばいとなっている。特に、リーマンショック後の低下からなかなか抜け出せていない。
一方、サービス業は様相が異なる。右肩上がりの傾向が見て取れ、製造業と同じくリーマンショック後の低下はあるものの、そこからも回復し、着実に活動を活発化させている。
製造業・サービス業の日本国内での活動を主要品目の数量でみた傾向としては、平成の間、製造業は総じて伸びていないのに対し、サービス業は着実に伸びていることがうかがわれる。戦後からの昭和後期において、製造業は着実に成長を続けてきたが、平成に入り、その製造業は量的には伸び悩む一方、サービス業は存在感を広げていくといった時代だった。
非正社員の増加、人口オーナス期への移行
この30年で変化したのは、産業構造だけではない。そこで働く者の状況もまた、大きく変化した。昭和の時代に定着した終身雇用は、平成に入り変わってきている。
雇用者における正社員数は、平成の間を通して約3500万人前後で緩やかに増減しながら推移している。その一方で、非正社員数は、平成元年(1989年)の817万人から平成30年(2018年)には2117万人へと2倍以上に増えた。
