「万葉集」重版に売り場拡充…各社「令和対応」急ピッチ
文庫版の万葉集を発行する岩波書店は重版を決定。マーケティンググループの堀内まゆみさんによると、発表があった1日昼ごろから「書店からの注文が殺到している」という。同社や岩波文庫編集部のツイッターでは出典部分に赤線を引くなどして関連書籍を立て続けに紹介。「一般の方からの反応もいい」と話す。
書店の動きも慌ただしい。神保町ブックセンターには「在庫はあるか」「取り置きしてほしい」といった問い合わせがあり、出典部分を含む書籍は早速売れた。在庫はわずかで、書籍担当の久木玲奈さん(27)は「入荷は出版社の重版次第」とやきもきする。
カレンダーや印鑑メーカー、造幣局も金型製作へ
新元号の正式発表を受け、カレンダー業界や硬貨を製造する造幣局などは「令和」への対応に向け一斉に動きだした。
大阪市東成区の「新日本カレンダー」では、発表とほぼ同時に、新元号に対応した記念商品の作製に取り掛かった。令和に切り替わる5月から始まる卓上カレンダーは、想定の4倍を超える約2万部の予約が入っており、今月20日ごろ店頭に並ぶ予定という。
印鑑メーカー大手「シヤチハタ」には発表後の約30分間で「令和」印の注文が数十件相次いだ。「平成」に二重線を押す訂正印を含め、一定の注文が予想されるが、同社の担当者は「昭和から平成に変わった当時と違い、今はパソコンですぐに書類を印刷し直せるので、どれほど需要があるのか見通しが立たない」と話した。
造幣局は元号や製造年を改めた硬貨の金型製作に着手した。金型は製造年に合わせて毎年作っているが今回は改元で作り直す。完成に約3カ月を要し、6種類の硬貨のうち一部は早ければ夏ごろ新元号のものがお目見えし全種類がそろうのは10月ごろになる見通し。
広報担当者は「新元号が分からず、そわそわしていたが、ようやく決まってほっとしている。これからしっかり作っていきたい」と話した。
