戦闘機で「日英同盟」は実現するか
防衛装備庁と英国国防省は昨年、レーダーで発見されにくいステルス戦闘機の共同研究を検討する覚書を交わしている。米国以外との戦闘機の共同研究は日本にとって初めてだ。
日本では「F2」戦闘機の後継機を巡り、日本主導の国際共同開発を模索してきた防衛省。大本命と目される米ロッキード・マーチン社の開発提案が想定より高額で、費用対効果の観点で疑問視する声が上がり始めている。
後継候補は、まず米空軍の「F22」戦闘機の機体をベースに「F35」の電子機器を搭載した高性能ステルス機とするロッキード社案。二つ目が航空自衛隊の主力戦闘機「F15」の技術を活用した米ボーイング社案。三つ目が英空軍の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の技術を活用する英BAEシステムズ社案。いずれも日本との共同開発が前提となる。
今回、ウィリアムソン英国防相が発表した次世代戦闘機「テンペスト」は現行の「ユーロファイター・タイフーン」の後継機に当たる。25年までに約20億ポンド(約3000億円)を開発に投じるほか、開発費捻出のために他国との協力も模索する。
日英接近は「F2」後継機を巡り、対米交渉のカードになるか。
