「安定した国家公務員」として自衛隊に勤務し、世の中に貢献してきた誇りある元幹部自衛官。しかし、定年の早さ、全国転勤による住宅購入の遅れ、退官後の再就職難が重なり、退職金は急速に減少しました。さらに制度改正の有無によって老後の見通しが大きく変わる現実もあります。本稿では、FPの三原由紀氏がその実情を追います。誇り高き自衛官人生と老後の壁加藤さん(仮名・65歳)は、大学を卒業後に陸上自衛隊の幹部候補生学校