夏空と永遠の先で、君と恋の続きをこの記事の画像を見る「永遠の夏休み」という甘美な響きは胸のときめきを誘う。けれども、もし自分だけがその夏休みから抜け出せないとしたら、楽園は地獄に様変わりするだろう。姉崎あきか氏の『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(メディアワークス文庫/KADOKAWA)は、8月30日に閉じ込められてしまった恋人たちの姿を描くラブストーリーだ。主人公の青年・渚沙は、離島で旅館を営む