「当分は支持率回復を見込めない…」 “高市一強”が一転して自民の“党内政局”激化か? 後ろ盾“麻生副総裁”との関係を左右する“財務省”“維新”との距離感
前編【毎日新聞では「41%」に急落…高市内閣の支持率が暗転した根本的理由 「物価高」でも「強引な国会運営」でもない多くの国民が“最も疑問を抱いた論点”とは】からの続き──。7月に入り、マスコミ各社の世論調査で高市政権の支持率が大幅に減少している。毎日新聞にいたっては支持41%、不支持44%と不支持が支持を上回った。高市早苗首相は支持率を回復、あるいは上昇させる“秘策”を持っているのか注目が集まっている。(前後編の後編)
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【写真】「高市総理」最大の後ろ盾であり、“党内政局”のカギを握る「麻生副総裁(85)」のダンディすぎる“ボルサリーノ姿”
政治部デスクは「高市首相にとっては悪いニュースですが、少なくとも当分の間は支持率が回復するような要素が見当たりません」と言う。

「もともと高市首相は“味方”の多い政治家ではありません。首相に就任してからは国会運営などを巡って自民党内でも“敵”を増やしてきました。5月には高市首相を支える党の議員連盟『国力研究会』が発足し、参加議員が300人を超えて大きく報道されました。とはいえ、高市首相の支持率が高いから駆け付けた議員も少なくなく、“面従腹背”という傾向も認められたのです。それが今、支持率の減少が顕著になりました。政局は一気に流動化するでしょう。ただし野党は国民の信任を得られていません。そのため自民党内での権力闘争が激化します。さらに当面は国政選挙など大きな政治日程がありませんので、闘争が表立つこともないでしょう。水面下で静かに暗闘が繰り広げられるということになるわけです」
高市首相は内閣改造や自民党役員人事を検討すると見られている。だが、たとえマスコミが大喜びするような“サプライズ人事”が実現しても、それだけでは支持率が上がることはないという。
減税で支持率回復
「高市首相の基本戦略としては、まずは副総裁の麻生太郎さんとの関係を密にして党内基盤を固めるでしょう。そして今年は消費税減税の準備を着々と進め、27年の4月1日に減税を実施。内閣支持率を回復させ、4月の上旬と下旬に投票が予定されている統一地方選に勝利するというシナリオを目指すはずです。成功すれば『やはり高市首相は選挙に強い』と党内に強い印象を与えられます。また高市首相は石破茂・前自民党総裁の任期を受け継いだので2027年9月に総裁任期が満了します。秋に総裁選が行われる予定となっており、理想は統一地方選で圧勝しての無投票再選です。少なくとも対立候補の数が少なければ少ないほど、高市首相の権力基盤は盤石であると証明できます」(同・政治部デスク)
従来、高市首相の“敵”は自民党のリベラル派とされてきた。それは今でも間違いない。政権の支持率が低下したことで、政局を狙うリベラル派の“反高市”の動きは活発化するだろう。
だが「前門の虎、後門の狼」という諺の通り、他にも“敵”に寝返る可能性のある勢力は党内に存在するという。
麻生・鈴木はどう動く?
「高市首相は公明の代わりに連立を組んだ維新に恩義を感じ、厚遇してきました。しかし、これを苦々しく思っている自民党の国会議員は少なくありません。今の政治状況を見ていると、まるで『高市首相が率いる維新VS自民党』との印象を受けることすらあります。また高市陣営は消費税減税の実現に進むほど、財務省は“高市おろし”の動きを激化させると覚悟しています。そして複雑なことに麻生さんと、義弟にあたる鈴木俊一・党幹事長は財務省と深い関係を持っています。麻生さんの維新嫌いは有名で、国民民主との連立を模索していると考えられています。国民民主も副首都法案に反対し、“反維新”を鮮明にしました。国民民主は麻生さんに秋波を送ったと解釈することも可能でしょう。もし今後も高市政権の支持率が下がり続けた場合、自民党のリベラル派だけでなく、麻生さんや鈴木さんを筆頭とする保守派も高市首相から離れていく可能性が出てきます。高市さんが今の局面をどうやって持ちこたえるのか、もしくは持ちこたえられないのか、まさに大きな注目ポイントです」(同・政治部デスク)
改正皇室典範に対する不信感
なぜ高市政権の支持率は7月に入って急に下がったのかという疑問に対し、「物価高対策を放置しているから」という回答は多い。だが、もう一つ大きな原因があるという。
前編【毎日新聞では「41%」に急落…高市内閣の支持率が暗転した根本的理由 「物価高」でも「強引な国会運営」でもない多くの国民が“最も疑問を抱いた論点”とは】では、改正皇室典範の成立が国民にどんな不信感を与え、高市首相への違和感につながったのか、詳細に報じている──。
デイリー新潮編集部
