決勝で敗れ、肩を落とす広島商ナイン(撮影・北村雅宏)

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 「高校野球広島大会・決勝、福山4−3広島商」(28日、マツダスタジアム)

 7年ぶり24度目となる夏の甲子園出場を目指した広島商は、福山の投手陣を打ち崩せなかった。三回までに送りバントを絡める攻撃で2点を先取したが、四回から八回まで無得点。荒谷忠勝監督(49)は「九回に1点を取りましたけど、序盤にやっぱりもう少し…」と言葉を絞り出した。

 2−0の四回1死一、三塁では平岡凛太郎外野手(3年)が空振り三振。1番・三田桂慎外野手(3年)も二飛に打ち取られた。「チャンスもあったが、なかなか点につながらなかった。そこは監督の責任」。相手の好守に阻まれた場面もあった。準決勝までの5試合で計55得点をたたき出した打線は、粘り強い投球の前に屈した。

 23、24年は決勝で広陵に敗れており、今年もあと一歩のところで涙をのんだ。「後半に1点も取れなかったことが、チームとしての最後の課題となった。とても悔しい」と中本拓志主将(3年)。それでも「勝っている場面でも負けている場面でも、全員が1球に集中していた。それが自分たちを象徴する野球なので」と前を向いた。

 甲子園出場は後輩に受け継がれる。中本主将は1年時に決勝で敗れた先輩の悔し涙を見て強くなった。「こういう形でバトンタッチする形になったのは悔しい。後輩には決勝で負けるという、とても悔しい思いはしてほしくない」。思いを託してマツダスタジアムを後にした。