山野智三氏が自身のYouTubeチャンネルで「【IOC×サウジ】eスポーツ五輪が中止!IP問題と権力争いの裏側(eスポーツニュース)」を公開した。動画では、国際オリンピック委員会(IOC)とサウジアラビアによるeスポーツ五輪の12年契約がわずか1年足らずで白紙撤回された背景について、独自の視点で解説している。

山野氏は、eスポーツの五輪採用が頓挫した理由について、ゲームがスポーツとして認められなかったわけではなく「権力争いや全く見当違いの理由から計画が頓挫した」と指摘。政治的な思惑に巻き込まれ「スケープゴートにされた感あり」と懸念を示した。

動画中盤では、IOCの内部事情に言及。前会長がeスポーツを推進していたのに対し、次期会長候補はコスト削減を最優先としており、リスクの高い新規事業の優先順位が下がったと解説した。さらに、サウジアラビアがIOCの権威を利用して世界のeスポーツ界を牛耳ろうとした主導権争いがあったと語る。

また、eスポーツ特有の「IP(知的財産権)問題」も壁になったと指摘。既存のスポーツとは異なり、ゲームには絶対的な権利を持つ開発会社が存在するため、IOCがすべてを支配・調整することが困難だったと説明した。加えて、絶大な人気を誇るFPSなどの暴力的なゲームを排除し、スポーツシミュレーターに固執するIOCの姿勢では「巨大なオーディエンスも莫大な資金も決して得られない」と断じた。

最終的に山野氏は、サウジアラビアはすでに独自の国際大会「Esports World Cup」を成功させている現状を説明。さらに、巨大ゲーム開発会社への8兆円規模の買収検討や株の大量保有など、自力で業界をコントロールできる状況にあることから「もはやオリンピックのブランドなど不要になったのではないか」と分析。両者の思惑がすれ違った結果として、今回の白紙撤回に至ったと締めくくった。

チャンネル情報

現役eスポーツキャスター「山野智三(ともぞう)」が、業界の裏側と日本の未来を徹底討論するチャンネルへようこそ。そんな熱量の高いファンのために、キャスター視点でニュースを読み解く「eスポーツ・ワイドショー」をお届けしています。