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 ◇ナ・リーグ ドジャース4―3メッツ(2026年7月25日 ニューヨーク

 ドジャース山本由伸投手(27)は25日(日本時間26日)、メッツ戦に先発し、6回5安打1失点でチームトップに並ぶ11勝目を挙げ、日米通算100勝(日70、米30)に到達した。今季15度目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)はメジャートップタイ。本調子でなくても勝つエースの投球で節目の白星を手繰り寄せた。

 球場通路で日米メディアに囲まれた山本の表情は穏やかだった。「100勝というのは一つうれしいこと。また頑張りたい」。感情を大きく表には出さない。それでも、その1勝には今の山本の価値が詰まっていた。

 万全ではなかった。レギュラーシーズン初完投勝利を飾った前回19日のヤンキース戦ほど球は走らず「ブルペンから思ったように投げられず、試合でも感覚をつかめなかった」。3、6回はいずれも先頭を四球で出すなど我慢の投球だった。

 それでも崩れない。4―0の5回2死一、三塁。ビシェットにやや浮いたスプリットを左前適時打されたが、失点はこの1点だけ。「こういう調子の時にも6回1失点でまとめられるようになったのは成長の一つ」。6回2死、ちょうど100球目となる高めのカーブはボール判定も、捕手ラッシングがABSチャレンジを要求し、判定が覆って見逃し三振。節目の100勝を刻むアウトとなった。

 16年ドラフト4位でオリックスに入団し、高卒1年目の17年8月31日のロッテ戦で初勝利。この10年間、歩みを支えたのがトレーナーの矢田修氏だった。肘が疲れやすかった若き日の山本は「先発ローテーションを守れる投手になりたい」と相談。やり投げを応用した「フレーチャ」や、体のバランスを整えるバイオ・セル・エクササイズなど独自の体づくりを実践し、今も二人三脚は続いている。

 「高卒で入ってるので、最初の何年かは(勝てない時期が)あったけど、ここからはずっとローテーションで投げられると思う。毎年変わらず良いパフォーマンスを発揮できる選手でいたい」。150勝、200勝。その先を見据える27歳の視線は、もう次のマウンドへ向いていた。(柳原 直之)

 【由伸に聞く】

――完投勝利だった前回登板と比べて?

 「今日の方が球数は多くなってしまった。調子自体は似たような感じではあった。ボール先行が多く、球数が多くなる投球になってしまった」

 ――試合中はどう修正したか?

 「こういう登板も多い。その中でできることはたくさんある。自分の持っている中のことで何とかアウトを取っていくようにした」

 ――日米通算100勝を振り返ると?

 「初勝利から10年目で100勝。これからさらに加速して勝ち星を積み重ねられるように頑張ります」

 ――思い出すことは?

 「もちろん楽ではなかったけど、打たれた試合もたくさんあった。そっちが凄く意外と残っているなという印象がある」

 ――1年目から変えなかったこと。

 「小学校の時から野球をしていて、いろいろなコーチに出会って、いろいろな大切なことを教えてもらった。大切なところはそんなに変わってない」

 ――200勝まで5年あればいけるか?

 「5年?頑張ります(笑い)」