50代になると、キッチンに立つのがおっくうな日もありますよね。とくに、包丁やまな板を使ったあとに洗う作業が面倒。そこで、毎日の料理を少しでもラクにする「包丁とまな板を使わない」料理の工夫を紹介します。栄養士として働いた経験をもつ本多めぐさん(50代)にお聞きしました。

1:カットや下処理ずみの食品を選ぶ。生の肉魚を触らなくてよい

最近よく耳にする「包丁キャンセル」という言葉。包丁やまな板を使わずに調理するスタイルで、若者世代にも広まっているようです。

【写真】もう手放せない「加工済野菜」

わが家では、包丁を使わないために「切らなくてよい食材」をよく選んでいます。たとえば、あらかじめカットされたお肉や切り身の魚なら、パックからそのままフライパンに入れられて衛生的。生の具材に触らないだけで一気にラクになりました。

また、野菜類も下処理ずみのものがスーパーでも充実しています。洗わずにすぐ使えるカット野菜や、豚汁用などに根菜類が小さく切られている水煮野菜、必要な量だけ取り出せる冷凍のホウレンソウやブロッコリーは、火がとおるのも早くて重宝します。

そのほか、洗うだけで食べられるミニトマトや冷凍の枝豆、ツナ缶なども、包丁いらずで食卓に彩りをプラスしてくれる心強い味方です。

2:キッチンバサミをフル活用。フライパンの上で直接カット

最近は包丁の代わりにキッチンバサミで食材を切る調理方法もとり入れています。包丁を使い慣れている私たちの世代でも、少量をサッと切りたいときにはキッチンバサミがとても重宝します。

フライパンや鍋の上で直接チョキチョキと食材を切れば、手早く調理できるうえ、洗い物の量も減ってあと片付けがラクになります。

とくに薄い食材はキッチンバサミとの相性がバツグン。スライス肉やベーコン、ソーセージなどのお肉類はもちろん、長ネギやニラ、エノキなどの細長い野菜もキッチンバサミで簡単にカットできます。

みそ汁の具を準備するときも、鍋の上でそのまま切り落とすだけで下ごしらえ完了です。

3:スライサー・ピーラーは「スープ用野菜」に重宝

千切りや薄切りが必要な料理では、スライサーやピーラーが大活躍します。キャベツの千切りやタマネギのスライスは、スライサーを使ってボウルや器の上で直接すり下ろすだけ。包丁で切るよりも均一で口あたりのよい仕上がりになります。

私はキャベツスライサーとニンジンの千切り用のスライサーを使っています。短時間で大量につくれておすすめです。

また、皮むきに使うピーラーも便利です。ニンジンや大根をピーラーで削れば、火がとおりやすい薄切り野菜に早変わり。そのままスープの具材にすれば、見た目も少しおしゃれな一品になりますよ。

4:手でちぎる・砕くのが最強。味もよくしみる

究極の包丁キャンセル術は、道具すら使わず手でちぎる、あるいは崩すことです。面倒なみじん切りや千切りをしなくてすむだけでなく、味がしみ込みやすくなるうれしいメリットも。

たとえば、キャベツやレタスは手でひと口大にちぎることで、断面の凹凸に調味料やドレッシングがよく絡むようになります。また、ちぎりこんにゃくや豆腐も、手で崩しながら入れることで中までしっかり味が染みます。

毎日ゼロから丁寧にごはんをつくるとエネルギーを消耗してしまいます。50代からの暮らしは、体力を上手に温存しながら心地よく続けられる方法を選びたいもの。お疲れ気味の日は便利グッズやカット食材をとり入れて、うまく手間抜きしてみませんか。