58歳女性がたどり着いた「月7万円」で完結する生活。東京都なのに「森林面積が約95%」の檜原村でのスローライフを謳歌
自然素材を生かしたスモールハウスで村を活性化したい――そう考える彼女に、檜原村での暮らしと、その先に描く夢を語ってもらった。
◆移住のきっかけは偶然に
――宮崎県から東京都・檜原村へ移住された経緯を教えてください。
私はちょうど親との確執もあって、宮崎を離れたいと思っていた時期でした。その方が冗談半分で「いっそ移住してきたら?」と言ったのを、私が本気にしちゃって(笑)。そのまま檜原村へ行って、その方の家に1年間居候しました。
さすがに「いつ帰るの?」と言われて、住む場所を探し始めたところ、空き家になっていた築80年ほどの木造平屋の古民家と出会い、借りることができたんです。
――宮崎に残られた旦那様とは、その後どのような関係なのでしょうか。
内田:檜原村へ引っ越すとき、夫には「もう二度と会わないかもね。バイバイ」と言って出てきたから、諦めていると思います。
私が親の会社を継いだ後、親が勝手に会社を従業員へ売ってしまったことが許せなくて、心が荒れていました。夫は、私が親の近くにいると気持ちの整理がつかないことを分かっていたので、檜原村へ来て落ち着いたことに、きっと安堵していると思います。
たまにこちらで足りないものを宮崎から送ってくれたりして、ちょうどいい関係が続いています。
――長年築いてきた仕事や人間関係を離れることに、不安はありませんでしたか。
内田:ミニマリストになったので、人間関係も一回リセットしてみようと思ったんです。長年インテリア職人として働いてきましたけど、体力仕事だから、いつか限界が来るだろうなと思っていました。
「いつ引退するんだろう」と考えていた矢先でもあったので、「もういいや」と思って移住しました。
◆バイトで資金をためて古民家を改装
――檜原村には、初めて訪れたときから惹かれるものがあったのでしょうか。
