「韓国と悪縁」引退のアンソニー・テイラー主審に隣国メディアはなぜ辛辣?背景にソン・フンミンや代表監督を“退場させた”過去

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イングランド・プレミアリーグや国際大会などで長年にわたり主審を務めたアンソニー・テイラー氏が引退を表明した。

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先日終了した北中米ワールドカップでも主審を担当した同氏だが、過去に韓国代表や韓国人選手が関わる試合で物議を醸す判定を下したこともあってか、韓国メディアは「韓国と悪縁のある審判」として彼の引退を一斉に報じている。

実際、韓国では「“韓国とワールドカップの悪縁”テイラー審判、引退宣言」(地上波テレビ局『MBC』)や「ベント監督を退場させた“ガーナ戦のあの審判”テイラー、現役引退宣言」(『Goal.com』韓国版)、「ベントとソン・フンミンを退場させた“韓国と悪縁”あの審判、ホイッスルを置いた」(ネットメディア『ノーカットニュース』)といった見出しが並ぶ。

なかでも、サッカー専門誌『FourFourTwo KOREA』は「韓国のファンにとっては2022年カタールW杯グループステージのガーナ戦の記憶が強烈だ」とし、韓国国内で批判を集めたテイラー氏のジャッジを紹介している。

2022年カタールW杯でベント監督にレッドカードを提示するテイラー氏(写真提供=OSEN)

「当時2-3でリードされていた後半アディショナルタイム、韓国が最後のコーナーキックの機会を得たにもかかわらず、テイラー氏は遅滞なく試合終了のホイッスルを吹いた。同点ゴールを狙っていた韓国代表選手たちが激しく抗議し、パウロ・ベント監督が激憤して抗議すると、躊躇なくレッドカードを取り出し、第3戦のベンチを空けさせた」

“韓国との悪縁”はW杯だけにとどまらない。一般紙『ソウル新聞』は2019年12月のプレミアリーグでソン・フンミンを退場させた前歴を振り返り、「当時トッテナム所属だったソン・フンミンはチェルシーのDFアントニオ・リュディガーと競り合う過程で倒れた後、リュディガーに向かって足を高く上げ、彼の腹部を蹴るような動作をとった。テイラー主審はファウルだけを宣言したが、VARを通じて暴力的な行為と判断し、レッドカードを取り出した」と伝えた。

前述の『FourFourTwo KOREA』も、「2023-24シーズンのウォルヴァーハンプトン対ニューカッスル戦では、ファン・ヒチャンに明白な誤審でペナルティキックを宣言し、論議を呼んだ。その後、事後分析を通じて誤審が認められ、テイラー氏は2部リーグ(チャンピオンシップ)1試合降格という懲戒を受ける恥もかいた」としている。

(写真提供=OSEN)

「サッカーファンの間で悪名高かった審判」(スポーツメディア『OSEN』)とも呼ばれながらも、テイラー氏が積み重ねてきたキャリアは華々しい。約20年以上にわたり通算831試合で審判員を務め、プレミアリーグでは16シーズンで計432試合を担当した。2020-2021シーズンのUEFAネーションズリーグ決勝や2022年クラブワールドカップ決勝、2022-2023シーズンのUEFAヨーロッパリーグ決勝、2023-2024シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝など大舞台でも笛を吹いた。

今回の北中米ワールドカップでも3試合を担当。ラウンド16のポルトガル対スペインがキャリア最後の試合となった。

そんなテイラー氏が審判業から退くというニュースは、彼の判定に泣かされてきた韓国サッカーファンにとっても、ひとつの時代の区切りとして大きな関心を持って受け止められているようだ。