ベネズエラ地震で救助された数百匹の犬や猫、家族と再会できる日は

(CNN)小さな犬は尻尾を激しく振って興奮で飛び跳ねながら、飼い主の顔をなめ続けた。地震で離れ離れになり、もう二度と会えないかもしれないと思っていた家族との再会を果たした瞬間だった。
小型犬の「カティラ」はベネズエラのラグアイラ州で保護され、数日前まではうずくまって震えていた。飼い主に結び付く手がかりは身に付けていなかった。6月にベネズエラを襲った2度の大地震では数千人が命を落とし、動物保護施設はカティラと同じように家族と離れ離れになった何百匹ものペットであふれ返った。
今回の地震では大勢の住民が、家族や住む家や、一緒に暮らしていた動物たちを失った。
政府が運営する保護団体のマギルダス・バルガス代表によると、特に被害が大きかったラグアイラ州と首都カラカスのサンベルナルディーノ地区では6月24日以来、犬や猫などのペット少なくとも648匹が救出された。
ハッピーエンドを待ち続けてバルガスさんの団体は、ラグアイラ州で救出されたペット少なくとも18匹を家族と再会させることに成功した。
救助された動物たちはほとんどが切り傷や骨折、身体の欠損などのけがを負っていて、保護施設や動物病院で治療を受けている。
バルガスさんは行方不明になったペットを探す飼い主に対し、SNSで情報を拡散するよう呼びかけている。
SNSは大型犬や小型犬、白猫や黒猫、しま猫などさまざまな模様の猫の写真や動画であふれ返っている。大切なペットを探す飼い主は、必死の思いで何度も何度も投稿を繰り返し続ける。
政府のプロジェクトと並行して、民間の保護団体も地震で被災した犬や猫を飼い主と再会させる活動を続けている。
ララ州バルキシメトを拠点とする保護団体のマリア・コルドバさんは、地震の数日後、ラグアイラ州へ2度足を運んで22匹を助けた。「飼い主はまだ入院していてペットを探す余裕がない人も多い」と話す。
「私の役割は、この子たちの飼い主を見つけること。急いで里親を探したりはしない。飼い主と再会させてあげたいから」
数日前に、その活動がひとつ、実を結んだ。コルドバさんがラグアイラ州で保護した白黒猫の「グス」は、19日ぶりに飼い主と再会を果たした。
「おかげで神の恵みによってこの子が見つかりました」。飼い主のロフレドベリスさんは同団体が公開した動画の中で、涙ながらにそう語っていた。
こうした再会があるからこそ、自分の活動に意味があると思えるとコルドバさんは言い、「あの女性は大泣きしていた」と振り返った。
