「懸賞金が少年ジャンプ」結びの一番直後に驚きの光景 今場所を象徴する一コマに「ジャンプより厚い」ファン興奮

<大相撲七月場所>◇五日目◇16日◇愛知・名古屋IGアリーナ
闘牛さながらに猛然と頭から突っ込んだ巨漢力士と、それを一瞬の体さばきで見事にいなした横綱。結びの一番で繰り広げられた一瞬ながら、大迫力の攻防の直後、土俵上で繰り広げられた“規格外の光景”にファン騒然。「懸賞金が少年ジャンプ」「ジャンプより厚い」といった驚きの声が殺到する一コマがあった。
横綱・豊昇龍(立浪)が前頭二枚目・豪ノ山(武隈)をとったりで下して4勝目(1敗)を挙げた一番でのこと。前日に横綱・大の里から自身初となる殊勲の金星を挙げ、勢いに乗る豪ノ山。この日は、身長178センチ、体重156キロの体格を生かして頭から猛烈に突っ込んでいった。
ABEMA解説を務めた元小結・旭道山は仕切り動作の最中、相撲の立ち合いについて「頭で当たるときに一番(衝撃が)あるのは1.5トンです。ヘビー級のボクサーがストレートで700〜800キロ、張り手が1.3トン。それに耐えられるっていう体なんですよ、力士は。ただ、やるかやらないか、痛いか痛くないかだけです」と相撲の激しさについて力説した。
その言葉どおり、豪ノ山は凄まじい衝撃音とともに突進。しかし、豊昇龍が胸から左肩付近でこの強烈な突進を受け止めると同時に、瞬時に左腕を抱え込むようにして体を開いた。鮮やかな「とったり」が決まると、豪ノ山の巨体は土俵に這い、勢いそのままに土俵下へと豪快に転落。これには実況の舩山陽司アナウンサーも「うまくさばいた」と感嘆した。
この一瞬の決着に、旭道山は「頭は人間にとって一番弱いとこっていう、頭で行って当たってるんですよ。だから、相撲では勝てて(押して)ますけど、勝負では負けたんです。一気に押してます。でもほら、引っ掛けられて(とったり)…勝負で負けました。でも相撲では押してます」と、豪ノ山の気迫を称えつつ、豊昇龍の卓越した技術を称賛した。
取組後、土俵上でファンをざわつかせた驚きの光景が話題
取組後、さらに館内を沸かせたのは、立行司・木村庄之助から勝ち名乗りとともに豊昇龍に手渡された懸賞金の束だった。その厚みは尋常ではなく、豊昇龍が両手で抱えるようにして受け取った分厚い束に対し、ABEMAの視聴者からは「懸賞金が少年ジャンプ」「ジャンプより厚い」といった反響が続々と寄せられた。ジャンプとはもちろん、集英社発刊の人気漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』のこと。
懸賞の“分厚さ”の背景には、今場所の驚異的な懸賞金の多さがある。今場所の懸賞申し込みは、地方場所として過去最多を記録する3504本に達した。これまでの地方場所の最多本数は今年3月の大阪場所の2724本だったが、今場所で一気に約800本上回り、昨年の名古屋場所と比較しても1100本以上増加している。
なお、昨年の五月場所から、力士が土俵上で直接受け取る懸賞金の中身が従来の3万円から1万円へと減額されている。懸賞は1本7万円で、協会手数料の1万円と受け取った1万円を除き、1本あたり5万円が銀行振り込みとなった背景がある。にもかかわらず、これほどの厚みは驚くばかり。
一方、ABEMAファンは取組にも大興奮。豪ノ山に対して「突っ込みすぎやて」「闘牛かよ」と驚きとツッコミの声が寄せられた一方、鮮やかにさばいた豊昇龍に対しては「落ち着きがすごい」「冷静だな」と称賛の声が相次いだ。敗れた豪ノ山は4敗目を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)
