支持者に頭を下げる村上卓哉氏(12日午後10時21分、福岡県田川市で)=板山康成撮影

写真拡大

 女性職員へのセクハラ問題で前市長が辞職したことに伴う福岡県田川市の出直し市長選は12日投開票され、再選を目指した前市長の村上卓哉氏(55)(無所属)は落選した。

 4人による争いを制したのは、31歳の新人で元学習塾経営の浦野仁氏(無所属)だった。

 市内の事務所に一報が届くと、村上氏は「本当に私の力不足だ。市民に与えた不信感、失望がこの結果になった。おわび申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 村上氏は市長在任中、元秘書の女性職員への行為を市の第三者調査委員会からセクハラと認定され、5月末に辞職。「有権者の審判を仰ぎたい」と立候補した。

 浦野氏、村上氏、元市長、元県議会副議長による争いとなった市長選は、主要政党の推薦候補がいないなど、同市では異例づくめの混戦になった。

 選挙戦で浦野氏は政治経験やしがらみがないことをアピールし、「今の田川市はイメージが悪い。田川の新時代をつくる」と訴え、支持を広げた。村上氏はセクハラ問題への逆風が響き、前回選から大きく票を減らした。

 投票率は58・08%(前回63・85%)だった。