中国の大手テクノロジー企業であるTencent(テンセント)がAIモデル「Hy3」を2026年7月6日に公開しました。Hy3はGLM-5.2やDeepSeek-V4-Proといったオープンモデルと比べて小規模なモデルで、はるかに大規模なモデルと同等クラスの性能を発揮するとアピールされています。

Introducing Hy3

https://hy.tencent.com/research/hy3

GitHub - Tencent-Hunyuan/Hy3: Hy3 (295B A21B), a leading reasoning and agent model in its size, with great cost efficiency. · GitHub

https://github.com/Tencent-Hunyuan/Hy3

Hy3は2026年4月に登場したHy3 previewのアップデート版です。総パラメーター数2950億・アクティブパラメーター数210億のMoEモデルで、38億パラメーターの「MTPレイヤー」を備えているのも特徴です。

「Hy3」「Hy3 preview」「GLM-5.2」「Seed2.1 Pro」「DeepSeek-V4-Pro」「Qwen3.7 Max」「GPT-5.5」「Claude Opus 4.8」の各種ベンチマーク結果が以下。Hy3はGLM-5.2やDeepSeek-V4-Proといった高性能オープンモデルに匹敵するスコアを記録し、科学研究タスク遂行能力を測定するFrontierScience-OlympiadではGPT-5.5を上回っています。総パラメーター数はHy3が2950億、GLM-5.2が7530億、DeepSeek-V4-Proが1兆6000億なので、Hy3が比較的小型ながら高い性能を発揮できることが分かります。



Hy3は「根拠がある場合のみ回答し、根拠がない場合はその旨を明記し、情報源の混同やデータねつ造を防ぐ」という理念に基づいてデータクリーニングやトレーニング制約が実装されており、「事実の混同」「ねつ造」「論理的矛盾」が大幅に軽減されているとのこと。また、ベンチマークテストだけでなく実際のユースケースでも高く評価されており、テンセント製AIエージェント「WorkBuddy」の開発チームは「Hy3とGLM-5.2で文書処理を実行した結果、Hy3はGLM-5.2より47.4%少ないトークンで処理を完了した」と報告しています。

Hy3はオープンモデルとして以下のリンク先で公開されています。ライセンスはApache License 2.0です。

tencent/Hy3 · Hugging Face

https://huggingface.co/tencent/Hy3



テンセントはHy3のAPIサービスも展開しています。100万トークン当たりの料金は入力が1元(約23.9円)、出力が4元(約95.4円)、キャッシュ済み入力が0.25元(約6.0円)です。OpenRouterでは公開から2週間の期間限定でAPIを無料で使用可能です。

Hy3 (free) - API Pricing & Providers | OpenRouter

https://openrouter.ai/tencent/hy3:free