トランプ大統領の“直電”で出場停止処分が取り消しに? FIFAの“米代表優遇”に16強で対戦のベルギー紙は怒り爆発「サッカーの信頼をすべて失う」【W杯】

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インファンティーノ会長とトランプ大統領は以前から関係性を深め、その振る舞いは世界的に疑問視されていた(C)Getty Images

 前代未聞の決定だ。

 現地時間7月5日、国際サッカー連盟(FIFA)は、アメリカ代表FWフォラリン・バログンがラウンド・オブ32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で受けていたレッドカードによる出場停止処分を「1年間猶予する」と発表。直後にアメリカのドナルド・トランプ大統領が自身のSNS『Truth Social』に「正しいことを行い、重大な不平等を覆してくれたFIFAに感謝する!」と投稿し、FIFAとの“ウラ”が疑われる事態となっている。

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 今月1日に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、相手選手の足を踏みつけたとされたバログンは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末に「危険行為」との判断を受けて一発退場。現地時間7月6日にシアトルで行われるベルギー代表とのラウンド・オブ16は、出場できない見込みとなっていた。

 しかし、事態は急変した。米メディア『The Athletic』によれば、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦後にFIFA関係者は「いかなるチームもレッドカードや出場停止処分に対して異議申し立てを行うことはできない」と公言。誰もが覆るはずがないと考えていたものの、ドナルド・トランプ大統領が試合後にFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に直電。バログンの出場停止処分の見直すように求め、ジャッジが変わったという。

 政治介入を疑わざるを得ない展開と言えよう。これに驚きを隠せないのは、ベルギーのメディアだ。日刊紙『Nieuws Blad』は「抜け穴がなければFIFAとは言えない。おそらくドナルド・トランプからの電話のおかげだ」と皮肉。さらに今大会3得点を挙げているバログンがアメリカ代表にとって貴重な存在であるとした上で、「ニュースはアメリカには、まさに天の恵みと言える。FIFAは『顧客の要望に応える』という方針を取ったに過ぎない」と痛烈な批判を飛ばした。

 また、同紙のサッカー番を務めるコラムニストのルド・ファンデワレ氏は「インファンティーノはスポーツの指導者ではない。彼はフットボールの未来を築いているのではない。自らの帝国を築いているのだ」と糾弾。政治と癒着するFIFAの姿勢がサッカーを滅ぼすという見解を示している。

「もはや誰があの男を信じるだろうか? インファンティーノはごまかしに次ぐごまかしを繰り返している。サッカーは素晴らしいスポーツだが、あの男の手に委ねられては、その信頼性をすべて失ってしまう。

 インファンティーノは、ドナルド・トランプ大統領を喜ばせるために平和賞をでっち上げた。彼は、2034年のワールドカップを裕福なサウジアラビアに“贈呈”できるよう、突如として2030年のワールドカップを6か国・3大陸で開催することにした。クラブワールドカップは、誰も求めていなかった大会だったが、彼はそこに何よりも金、威信、そして権力を見出し、強引に開催した」

 風雲急を告げているワールドカップ。今回の決定は、間違いなくサッカーに対する信頼を揺らがせるものだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]