え、代打できないの?夏の高校野球で「大谷ルールの混乱」救援投手を代打→「不正打者によりアウト」
◇第108回全国高校野球選手権 東東京大会2回戦 九段中教校0―1筑波大付(2026年7月5日 オーエンススタジアム江戸川)
昨夏に残した同校最高の16強以上を目指したチームにとって、あと1点が遠かった。九段中教校は1点を追う9回に小方悠次(2年)の中越え二塁打などで無死二、三塁としながら後続が凡退した。
高校野球では今春から導入され、夏は初採用となった指名打者で認められた“大谷ルール”により「1番・DH」で打席に立ちつつ、6回までマウンドを守った小方が試合終了後、天を仰いだ。「今年は3年生と去年を上回ろうと練習してきたけど…。6回の失点が悔しい」と涙を流す小方に、松井一平監督は「小方はよく投げてくれた」とかばった。
8回2死ではDHを巡るルールで混乱が起こった。
「8番・二塁」の中村陽人(2年)に代わり、登板中の2番手右腕・小此木南朋(3年)を代打を送った。
ただし、これは公認野球規則に反した起用だった。DH制において、登板中の投手が代打出場できるのは「DHの打順」のみ。つまり、大谷ルールで出場後にDHとして野手のみで出場していた「1番・DH」の小方にのみ代打を送ることが可能だった。
試合終了後、取材に応じた大会本部は「規則違反」として3アウト目を宣告したと説明した。公式記録にも「※8回裏8番不正打者によりアウト」と記された。
高校野球でのDH制は今年からスタートしたばかり。松井一平監督は「結果的に間違えて打席に入ったから、アウトという形になりました」と反省した。

