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 ソフトバンクの中村晃内野手(36)が今季限りで現役を引退することが2日、分かった。近日中に発表される。今季プロ19年目で通算1520安打。勝負強い打撃など献身的なプレーで常勝ホークスの体現者であり続けた。昨季も野手陣に故障者が続出した中で116試合に出場してリーグ連覇に貢献した。チームの世代交代も進む中、強いホークスであることを願い続けてきた背番号7は、最後までチームのために戦うべく準備を進める。

 仲間にもファンにも愛された打撃職人だった。中村晃はプロ19年目の今季まで通算1654試合に出場し、打率・274、69本塁打、555打点、1520安打。その輝かしい成績以上に、常勝ホークスの象徴的な存在としてチームに貢献してきた。

 昨季もリーグ連覇の立役者となった。代打の切り札でスタートを切りながらも、主力野手陣に故障者が続出すると4番で40試合に出場し、チームの勝利に貢献した。強いホークスを支え続けた背番号7は「ダメだったら辞めないといけないということは何年も考えてやっている。すぐそこまで来ているのは間違いないと思うので」と常に覚悟を持って戦っていた。

 同時に常勝チームであるためには世代交代が必要であることも意識し、自身の立場についても深く考えてきた。今季限りをもってユニホームを脱ぐ決断をした。

 昨年11月には腰の手術を受け、リハビリを経て今季の開幕に間に合わせた。前年に続き代打の役割を任されたが、23試合に出場して打率・129に低迷し、6月9日に2軍降格となった。それでも熟練の打撃技術は健在だ。同28日のファーム・リーグのオイシックス戦(タマスタ筑後)では、2―5の9回に逆転サヨナラ満塁本塁打。残りシーズンも変わらぬ姿勢で最後までチームのために戦う準備を進めていく。

 帝京(東京)から07年の高校生ドラフト3巡目でソフトバンクに入団。“努力の男”は目をギラつかせて野球に向き合い黙々と打撃を磨いた。13年に1軍に定着。チャンスをつかむと離さなかった。翌14年には176安打を放ち、最多安打の初タイトルを獲得。20〜23年は一塁手として4年連続のゴールデングラブ賞を受賞。攻守ともに献身的なプレーでチームを支えた。

 現在も準備への姿勢は野手陣の模範だ。球団サイドは来季以降も指導者としての活躍を期待しており、将来的にもさらなる常勝を紡ぐ存在として期待が高まっていきそうだ。

 ◇中村 晃(なかむら・あきら)1989年(平元)11月5日生まれ、埼玉県出身の36歳。東京・帝京では2年夏から3季連続で甲子園に出場し、3年選抜では4強入り。高校通算60本塁打。2007年高校生ドラフト3巡目でソフトバンクに入団。11年5月3日の楽天戦で1軍デビュー。14年に176安打で自身初タイトルの最多安打を獲得。昨年8月26日の楽天戦では通算1500安打を達成した。20〜23年には一塁手部門で球団初となる4年連続のゴールデングラブ賞を受賞。1メートル75、81キロ。左投げ左打ち。